iPhoneなどの静電タッチパネル用のタッチペンというと、これまでペン先が太いものしかなかった。
静電タッチパネルは、原理的に、パネル内の電極と、指やタッチペンとの間の静電容量を計測して、タッチ位置を特定するが、静電容量は接触面積に比例するので、正確な検知を行うには、ある程度接触面積が必要であり、ペン先が太くならざるを得なかったのだ。

このせいで、操作対象のオブジェクトが小さいと、指などで、対象オブジェクトをうまく指示して操作できないような問題が起きやすかったし、書く先の画面が、ペン先で隠れてしまい、お絵かきのときに書きづらい問題もあった。


[新商品] ボールペン並に細いペン先1.8mmの電池式タッチペン! - たのしいiPhone! AppBank

Just Mobile社から発売されたタッチペン「AluPen Digital」(型式:JTM-PD-000019)は、静電タッチパネル用のタッチペンなのだが、写真にもあるように、1.8mmという細いペン先をしているのが特徴。

ペン先に導電性の高いチップを使用し、さらに、内蔵の単4乾電池の駆動回路により、静電容量を増幅することで、細いペン先でも、端末側で位置判定ができるだけの静電容量を発生させたのが、技術的に新しい点だ。

このため、タッチ操作するときに、誤って別のオブジェクトを操作してしまうことがないし、画を描く場合にも、より正確な画が書きやすいはずだ。

ただし、そもそも静電タッチパネルは、原理的に、感圧式などに比べて、指示ポイント位置の割り出し精度は高くない。
たとえ、Retinaディスプレイと呼ばれるような画面解像度が高いタッチパネルでも、タッチペンで、ドット単位の指定が行えるわけではないので、過大な期待は禁物だ。

また、単4アルカリ乾電池1本で、連続使用時間は最大20時間とのことなので、3分使わなければ電源OFFになるオートスリープの機能があるとはいえ、結構電力消費は激しい。
エネループのような充電池が使えるといいのだが。

今のところ、ネット直販のみで、価格は、税込み7,020円と、ちょっと高い。
ただ、実際に触ってみて、操作感がよければ、これは欲しいかも。

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