ブラウザエンジンはWebkitの時代に

ACCESS、WebKitベースの情報家電向けブラウザーを開発 -INTERNET Watch

Opera、ブラウザエンジンにWebKitを採用へ - CNET Japan

ACCESSに続き、Operaも、ブラウザエンジンをWebKitベースに変更することを発表した。
これで、FirefoxとIE以外のブラウザは、WebKitベースに一本化されたことになる。
おそらく、独自のブラウザエンジンを、膨大な工数が掛けて、互換性検証をしながら開発することが、もはやビジネスとしては成立しなくなってしまったのだろうな。

勢いを増すWebKit － ＠IT

Panasonic WebKit browser and Viera touchpad controller prototype (hands-on) | The Verge

SCE、PS3をVer.4.10にアップデート。ブラウザ表示改善 -AV Watch

Does the Samsung Smart TV use WebKit? - Stack Overflow

それだけでなく、Symbian OS上のブラウザもWebKitベースに変わったようだし、パナソニックやサムスンのテレビブラウザや、PS3のブラウザもWebkitに変わったらしい。

AdobeのAIRも、HTMLやJavaScriptを処理するエンジンとしてWebKitを採用し、Webコンテンツクリエイターにとっては、HTML5準拠以前に、Webkit準拠が重要になりつつある。

Webコンテンツを制作する側にとっては、レンダリングエンジンが一本化されるのは、テストが楽になるため、非常にいい時代になってきたと思う。

Microsoft、「WebKitはWeb標準を破壊している」と主張 | スラッシュドット・ジャパン IT

逆に、Webkitで動けばいいや、という安易な動きもあり、マイクロソフトは危機感を持っているようだ。
ただ、この記事での主張は的外れで、HTML5の規格がこれまで策定途中だったのだから、ブラウザ固有タグなどの存在はしょうがないこと。
規格がFIXした今、WebkitもHTML5標準のフルサポートに向けて動いているのは間違いなく、むしろ、コンテンツ制作側の意識を、HTML5標準に変えていくことが課題だろう。
なので、マイクロソフトが、Webkitを非難するのは、お門違いだと思う（それを言うなら、IEもHTML5をフルサポートできているのか？という指摘を受けることになる）。

Firefox 19がHTML5だけによるPDFビューワを搭載, Androidバージョンはテーマをサポート

一方、Firefoxも独自開発路線をまい進中で、今回、HTML5だけで、PDFビューワーを実装してしまったのには驚いた。
ただ、技術的には凄いとは思う一方で、現状にもそうだし、将来的にも完全なレンダリングができるとは思えないのも事実。
何か無駄なことに、開発パワーを使っている気がするな。

IEはビジネス上、独自開発路線を歩まざるを得ないのだろうし、それだけの資金力もあるだろうが、Firefoxは、そろそろ無駄な抵抗は止めて、Webkitに合流して、リソースを共有してもいいのではないだろうか。

同様に、Webkit2で独自路線に踏み出してしまったSafariも、今一度考え直してほしいところだ。

　　　

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