扇風機「NIR3011DWH」が、注文の翌々日に届いた。買ったのが、エディオンのオンラインショップだったが、大手だけに速いな。

組み立て式だが、特に難しいところはない。気になる点を挙げていくと、

・ベースに支柱を自分で取り付けるのだが、しっかりネジを締めても、頭を持つと多少ぐらつく。精度はイマイチ。ただ、頭が重くて、首振りすると、全体がぐらつくというレビューがあったが、それほどのことはなかった。

・支柱自体は、ステンレスで丈夫そうだが、伸縮機構は無段階で、ロック機構がなく、適当な長さに伸ばして、ネジを締めてとめるというアナログでシンプルな構造。しっかり締めないと、ずるずる縮んでしまうし、締めすぎてロックネジを壊すこともよくあるので、扱いが難しい。

・ファンカバーは、背面は金属製で持ち手も金属なので、耐久性はありそうだが、前面は止め具も含めオールプラスチックで、羽根を洗うたびに外していたら、まもなく壊れそう。ここのつくりは、1,000円以下の扇風機並み。


・電源は、扇風機では珍しいACアダプタ式。しかも、コネクタは扇風機の上の方にあり、一応、ケーブルを引っ掛けるフックはあるものの、そこからACアダプタをぶら下げる形となり、あまり見栄えはいい物ではない。

・ACアダプタが電源プラグ一体型なので、コンセントの周辺状況によっては、うまく挿せないこともある。短い延長ケーブルを用意しておいたほうがいいかも。

・ACアダプタのケーブルが、白物家電としてはかなり細く、被覆も弱いので、すぐに断線しそう。定格電力が11Wしかないということで、これで十分と判断したのかもしれないが、家電品の場合、電源ケーブルの被覆が厚めなのは、その上を物が通ったり、引っ掛けたりする危険性を考慮してのこともある。
ショートして火災でも起きたらどうするのだろう? 製造物責任法は怖くないのかな?

・強にしても風が弱いというレビューがあったが、確かに弱めではあるが、我が家的には十分に思えた。消費電力が、ACモーターの扇風機の1/4程度しかないことを考えると立派なものだし、最強でも音が静かでいい。逆に、微風はちょっと弱すぎかな?とも思える。今年の夏が暑すぎて、微風では足らないだけかもしれないが。

・首振り角度が狭いというレビューもあった。もちろん、首振り角度は何段階か変えられたほうがよかったとは思うが、我が家的には、それほど狭くて不便とまでは思わなかった。十分実用になる。ただ、電源OFF→ONで、首振りがキャンセルになるのは、最初は違和感あるな。

・首振りに限らず、電源OFFで全ての状態を忘れてしまう。電源ONは、風力の切換えボタンで行い、初期値は必ず微風なので、電源OFF前の風力で再開というのができない。リモコンで電源ONできることから、内部のマイコンは生きている筈なので、原理的に状態が覚えられない筈はないので、そういう設計思想なのだろう。

・LEDの状態表示がファンのすぐ下にあって、背を一番縮めた状態だと、水平以下から覗き込まないと、よく見えない。ソファーに座ってリモコンで操作する状況でも、その視線の高さからLEDが見えないのは、設計としてまずくないだろうか。

・騒音は大変静かで、最大風速以外だとほとんど音は聞こえない。最大風速だと、モーターというよりファンの音が目立つが、それでも静かな方だと思う。本体に触ったときの振動も非常に小さく回転が滑らかなのが分かる。

・風は、ファンの枚数が多いせいか、きめ細かいという表現は多少分かる。シャワーヘッドを、節水シャワーヘッドに変えたときの感覚に近いかも。

・ベースユニットは、メカも電子部品も入っていない割りに重く、これが効いて、全体的にも見た目より重い。奥さんは、持ち上げようとして、見た目より重っ!と思ったようだ。構造的にかなり頭部分が重い扇風機なので、地震などで簡単に倒れないよう、重心を下げるためベースの重さを増しているのかもしれない。

・リモコンは、本体横に収納できるが、丁寧なことに、ワンプッシュで奥にロックされ、もうワンプッシュで取り出せるプッシュロック方式だ。他の手抜き部分を見ると、お金をかけるべきところ、間違えてないか?という気もするな。

・アロマシートというのが3枚付いていて、何かと思ったら、これにアロマオイルをしみこませて、ファンカバー中央にあるアロマケースにセットすると、風に香りが付けられるというものらしい。奥さんに「使うか?」と尋ねたが、「使わない」というので、我が家では一生使うことはなさそうだ。

色々悪いところばかり書いてしまった気がするが、基本性能はDCモーターのよさが出ていて、音も静かで、使いやすい。
消費電力も、DCモーター搭載機の中でも少ない方で、特に、普段弱い風で使う人は、大幅に消費電力を減らせると思う。
1万円で買ったなら怒りたいところもあるがすぐに壊れなければ、3,980円ならばお買い得だと思う。

注意すべきは、壊れそうなファンの前面カバーの脱着と、細すぎる電源ケーブルの扱いだ。壊れるとしたらまずここらだろうから、くれぐれも丁寧に扱ったほうがいい。

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