キングジム、人の声や着信音は聞こえる「デジタル耳せん」 - ケータイ Watch

キングジムから「デジタル耳せん」(MM1000)なる不思議な新商品が発表された(型番は間違いなくダジャレだな)。
ノイズキャンセリング技術により乗り物内の騒音やエアコンの空調音など300Hz以下の騒音を約90%カットする一方で、人の声や着信音などは聞こえるという。

大きさは約64×14×64mm、重さは約33g(電池除く)。イヤホンのコードは巻き取り式で85cm。
単4アルカリ電池1本で約100時間の使用が可能で、価格は5229円。

面白いアイデアだとは思うのだが、どういう使い方をすればいいのか、ピンと来ないのも確か。

例えば、航空機内だと、耳栓をして寝ている人をわざわざ起こす人もいないので、単なる耳栓でいい気がする。
新幹線などで、ぐっすり寝ながらも、アナウンスを聞きたい人にはいいのかも、と思ったが、よく考えたら、ぐっすり寝ている人が、起きたい駅のアナウンスで起きられるかどうかは不確実。
ぐっすり寝たいなら、普通に耳栓をした上で、目的駅が近づいたらバイブで知らせてくれるアプリなんかを使う方がよっぽど確実だ。
寝るのが目的だと、自分の寝室が夜間うるさいが、ぐっすり眠りたくて、さらに、朝の目覚ましで確実に起きたいといった、かなりニッチな使い道しか思いつかないな。

だとすると、むしろ、うるさい環境で、仕事に集中したい人向きの製品なのかも。
例えば、工場構内や建築現場の事務所で、事務作業をしたい人とか、航空騒音のうるさい地域の方が使うとかなら有効かもしれないが、これも割とニッチだな。

Webサイトには、室内のエアコンとか、病院の待合室とか、レストランの雑音が気になるという例が挙げてあるが、私自身、耳栓をしたくなるほど騒音が気になったことがない場所なので、現実味が感じられなかった。
その程度の騒音がいちいち気になるというなら、騒音以前に、別の病気を心配したほうがいい気もするな。

ということで、個人的には買う気は起きない。

耳栓にノイズキャンセラーを組み合わせたというアイデア自体は面白いと思うのだが、人の声がうるさい場所では、あまり耳栓効果はないみたいだし、商品としては、どういう使い方なら有効なのか見えにくい新製品だなぁ。

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