旅行や街歩きの記録、ブログ用の商品写真の撮影に、最近はほとんどスマホを使っている。
スマホの撮影画質もだいぶ良くなった上に、撮影は手軽だし、撮影するなり、データはクライドにアップロードされて、直ちにパソコンなどとも同期され、編集してブログにもアップロードしやすいので、便利だからだ。

ただ、よくなったとはいえ、高倍率の光学ズームがないので、街中の遠景撮影には困ることもあるし、日が暮れてからの撮影は、手ぶれしやすく、画質も悪い。
また、朝からスマホを持ち歩いていると、仕事を終えてから街歩きして撮影するころには、バッテリー残量が切れかけていて、撮影したいときに撮影できなかったりすることも多々ある。

ブログ用の商品撮影についても、接写すると周辺の歪みが目立つし、フォーカスが思ったところに合わないこともあり、細かいところで不満がある。

そこで、持ち歩きに便利なコンパクトデジカメで、クライドに直接アップロードできる製品がないか、調べてみた。
Wi-Fi内蔵のデジカメや、Eye-FiなどのWi-Fi内蔵のSDカードを調べてみたが、大半はデジカメからいったんスマホアプリを経由して、スマホからクラウドにアップロードできる製品であることが分かった。

モバイルWi-Fiルータや家のルータににダイレクトに接続でき、直接クラウドにアップロードできるデジカメというと、デジカメ自体にAndroid OSを搭載した、かなり特殊な製品だけみたいなのだ。
そうした数少ないデジカメをいくつかご紹介してみたい。


COOLPIX S800c | ニコンイメージング

ニコンのCOOLPIX S800cは、Android内蔵デジカメの先駆けだった。
1602万画素 光学10倍ズームで、約111.4×60.0×27.2mmのサイズと約184g(バッテリー、SDメモリーカードを含む)の重さなど、コンパクトデジカメとしてはなかなかのもの。
しかも、電源を入れると、直ちに写真の撮影はでき、10秒ほど待つとAndroid OSが立ち上がり、フル機能で使えるようになる工夫など、デジカメとしてはよく考えられていた。
ただ、CPUがシングルコア、RAMが512MBで、OSがAndroid 2.3.3ということで、スマホ機能部分がもはや時代遅れで実用が厳しいし、この時代のAndroid端末に共通の問題で、バッテリーの持ちも悪い。
特に、スタンバイ状態でのリーク電力が大きいので、いざ使いたいときにバッテリー切れという事態が発生しやすく、機動性が命のコンパクトデジカメとしては致命的だろう。
ただ、中古なら、ヤフオクで1万円以下で買えるので、手頃ではある。