全世界で日本と受注を競っている中国の高速鉄道だが、驚きのニュースを見つけた。

軌道修正を迫られる中国高速鉄道、米国進出の夢が「頓挫」の危機=中国- 記事詳細|Infoseekニュース

昨年9月に習近平国家主席が訪米した手土産に発表され、今年9月には着工する計画と話題を呼んだ、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道の計画が頓挫したそうだ。
米側の事業者が中国企業連合との合弁会社を設立し、事業を推進しようとしたが、中国企業連合による認可取得が難しく、工事に遅れが生じていることや、米連邦政府が、高速鉄道車両の米国内での生産を求めていて、中国側がそれに対応しようとしないこと、米国側の公的融資基準として必須の米国での安全基準を満たす鉄道を、中国側で作る技術がないことが理由らしい。

政治的な圧力で、鉄道会社も検討はしたものの、米国基準から見て中国の鉄道技術がお話にならなかったのだろう。
習近平の面目、丸つぶれだな。

気になったもので、その他の国への中国の高速鉄道輸出についても、状況を調べてみたら、笑っちゃう状況が見えてきた。

中国語飛び交う事務所 6月にも許認可取得 高速鉄道の狙い【上】 | じゃかるた新聞 インドネシアの日刊邦字新聞

インドネシアのジャカルタ、バンドン間の高速鉄道については、その後もゴタゴタ続きで工事が遅れているらしいが、一応前に進み始めたらしい。

着工済みインドネシア高速鉄道に対しジャワ横断鉄道を日本に建設要請!反応まとめ「中国には頼まないの~?」「“安物買いの銭失い”を漸く理解!」

その一方で、より距離が長いジャワ横断鉄道は、日本が受注したらしい。こちらは、高速鉄道とは言っても、150lm/hということで新幹線とスーパーひたちとの間ぐらいで、予算規模も小さいみたいだが、中国との競争入札みたいな話もなく決まったのは、インドネシア政府の政治的配慮なのかもね。

【メガプレミアム】“疑惑のデパート”メキシコ高速鉄道が“脱線” キレた中国「金返せ!」(1/3ページ) - 産経WEST

一度中国の受注が決まったのに、撤回されたメキシコ高速鉄道は、その後も、政府関係者の汚職が明らかになり、完全に振出しに戻って、完全に進捗が止まっているみたい。

ほぼ放棄!中国受注のベネズエラ高速鉄道計画、インドネシア「日本に任せれば良かった?」-サーチナ

ベネズエラの高速鉄道も、明確に撤退した訳ではないが、「ほとんど放棄された状態」というさらにひどい状態。これは、計画がずさんな政府側も悪い気がする。