IDC Japan 国内3Dプリンティング市場予測:3Dプリンタ市場は「終わった」のか? (1/2) - TechFactory

順調に伸びてきた3Dプリンタ市場が、ここ3年、出荷台数では減少傾向に転じているという。

特に、個人向けも含むデスクトップ3Dプリンタの市場の減少が激しいようで、現状の3Dプリンタが、パーソナル市場で簡単に受け入れられるほど成熟した製品になっていないことが明らかになりつつある。

一時のブームみたいなものが過ぎ去り、アーリアダプタ層が購入してしまったら、なかなかそこから市場は広がらないのは、仕方ないところだろう。

プロフェッショナル3Dプリンタの市場については少々事情が異なり、それまで順調に伸びていた市場だけに、ここ3年売れていないのは、それ以前のブームで企業の導入が急増した反動だろう。
そもそも、3Dプリンタは量産に向いていないから、企業でのニーズはほとんどプロトタイピング。なので、そもそもそんなに大量に売れる訳がないのだが、それを上回る売れ方をしたのが異常だったのだ。

2016年国内の3Dプリンタ出荷台数は減少、造形受託や造形材料の市場は成長傾向 (1/2) - MONOist(モノイスト)

一方で、面白いのは、3Dプリンタの出荷が伸び悩む一方で、3Dプリンタを利用したサービスの市場は順調に拡大していること。
プロフェッショナルなニーズだけでなく、個人向けにアクセサリや、フィギアを制作したりという個人向けのサービスも広がっている。
3Dプリンタの出荷台数は減っているのに、それを利用したサービスは順調ということは、ある意味、3Dプリンタの投資効率の良さを表しているとも言える。
何に使うかよく分からず騒いでいた3Dプリンタブームは去ったかもしれないが、3Dプリンタ自体は、地道にこれからも利用が広がるのは間違いなさそうだ。

一方で、個人向けの3Dに挑戦し続けるメーカーもまだあるようだ。


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