Androidタブレット「YOGA Tablet 2 Pro」は、Proと名付けられたシリーズは、DLPピコプロジェクターを搭載している。

DLP - Wikipedia

DLPというのは、テキサス・インスツルメンツが開発したデジタルミラーデバイス (DMD)を用い、光源からの光の反射を制御することにより、スクリーンに画面を表示する映像表示システムだ。

構造がシンプルでコストも安く、画質もいいということで、フロントプロジェクタの分野では、液晶プロジェクタを駆逐してしまったし、高画質が評価され、世界中の新しい映画館は、DLPのデジタルシネマに移行しつつあるほどだ。

このDLPプロジェクターの技術を小型化に生かしたのが、DLPピコプロジェクターで、これが「YOGA Tablet 2 Pro」に内蔵されている模様だ。

プロジェクターの場所は、円筒形のグリップの右端。ここから、液晶画面から見て横方向に投射する。プロジェクターの少し上、画面の右下側面に地味なボタンがあり、これを長押しすると、プロジェクターをON/OFFできる。

最大50型相当の16:9映像を壁に投影できるそうだが、解像度は480pなので、「YOGA Tablet 2 Pro」のフルHDを超える解像度の液晶画面には不釣り合い。
ビジネスで、WordやPDFファイルを表示する、みたいな使い方は難しそうだ。

ちなみに、プロジェクター投射のピント合わせは、本体背面のスライダで行う。手動で、自動でピント合わせを行うような機能はない。
また、ビジネスプロジェクターでは自動が当たり前の台形補正機能(台形に投射された映像を長方形に自動補正する)もメニューから手動で設定する。

実際に家の壁に投射してみたが、最大50型というのは、かなり壁から離す必要があり、画面を大きくするほど、当たり前だが画面は暗くなる。50型というのは、この製品のカタログで謳う限界でしかなく、50型で実用になるとは思わない方がいい。


画面サイズを変えて色々投射してみたが、まず、部屋の照明を消すと、24インチぐらいなら、それなりの明るさで表示される。