愛称は「あずま」、日立製「英国新幹線」の実力 | 海外 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

2019年5月15日に、 英国のロンドン―エディンバラ間で、日立が開発した新幹線車両「AZUMA(あずま)」が、営業運転を開始したそうだ。

このニュースを読んで、まず思ったのが「あれ?まだ走っていなかったの?」ということだった。

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というのも、「あずま」に関しては、2017年ごろに、試験運転を開始していることが報道され、2018年12月には運行開始するという話を聞いていたからだ。

どうしたのかと思い、詳しく読むと、当時、列車運行を請け負っていたヴァージン・トレインズ・イースト・コースト(VTEC)社が、収支の悪化から2018年6月に営業権(フランチャイズ)を返上してしまい、やむなく運輸省が同社から運行を引き継ぎ、LNER(ロンドン・ノース・イースタン鉄道)という名で再出発するという大トラブルが起きていたため、営業運転が遅れたみたいだ。

ヴァージンというと英国の巨大コングロマリットだが、さすが儲からないと分かると、逃げ足も早い。こういう会社に公共事業を任せちゃだめだろ。

英国の鉄道は設備の老朽化が激しく、「あずま」自体は時速220kmまで出るが、線路の状態が悪いのと、踏切が多数あることから、現状では時速200kmまでの運行となっているらしい。