コミュニティFM告知放送システム | ソリューション | シンクレイヤ株式会社

まず、緊急割込放送の仕組みについて簡単に説明しておく。

防災行政無線で流すことが起きると、行政と連携したFMラジオ局で、耳には聞こえない周波数の音である端末起動音声信号を流し、それを防災ラジオが検知すると、そのFMラジオ局を選局し、音量を勝手に最大にする。
ラジオ放送で防災行政無線と同じ内容を放送するため、家の中でも防災行政無線の内容を綺麗に聞き取ることができる、という仕組みだ。

藤沢市の場合、地元のコミュニティFM局「レディオ湘南(FM83.1MHz)」がその役割を担っており、防災ラジオは、例え他のラジオ放送を聴いていても、レディオ湘南の端末起動音声信号が検知できるよう、通常のAM/FMラジオチューナーとは別に、レディオ湘南を常に受信し続ける専用FMチューナーを内蔵している。

防災ラジオは、電源オフ状態でも電池またはACアダプタで通電していれば、常時レディオ湘南の端末起動音声信号を監視し続け、もし、信号を受信すれば、自動的にラジオの電源をオンにし、通常のAM/FMラジオチューナーでレディオ湘南を選局して最大音量にし、それにより、レディオ湘南で流す緊急割込放送が家の中で流れることになる。

さらに、緊急割込放送が終了し、端末起動音声信号も終了すると、防災ラジオは元が電源オフだったら電源オフに戻し、別のラジオ局を聴いていたら、そのラジオ局に選局を戻す。