ロシア税関、中国のスパイチップ入りのやかん押収 : ギズモード・ジャパン

中国から輸入したアイロンに無線LAN経由でスパム攻撃をするチップが発見される - GIGAZINE

ロシアに輸入された中国製のやぱんやアイロンなどから、半径200m以内で暗号キーなしで接続できるWi-Fiを利用しているPCに侵入し、ウイルスをまき散らすように設計されたスパイチップが発見されたという。

似たようなチップが中国製の携帯電話や自動車、カメラからも発見されており、専門家は、会社のネットワークに侵入しスパムメールを送信することに使用されていたものだろうと、言っているらしい。

このニュースって、にわかに信じがたいが、本当だろうか?

まず、最初のやかんってのは、怪しすぎる。家電品ならともかく、電源など取らないやかんにそんなチップを入れても、内蔵の電池が切れたら終わりで意味ない。熱で発電して動作するとでも言うのか?
そもそも、高温と水にさらされるやかんのどこに、そんなチップを仕込むのか。やかん内に完全密閉された隠し部屋があるとして、普通はオール金属だから、Wi-Fi電波が飛ばない。
あまりに矛盾が多過ぎて、ありえない気がする。

それに比べれば、アイロンや自動車みたいなものは、あっても不思議はない。
ただ、その場合でも、パソコンに暗号なしでWi-Fiで接続するのはいいが、勝手に進入することまでは、よほどセキュリティの甘いパソコンでないと不可能だろう。もし、この手法で進入可能なら、そのパソコンが普通にインターネットに接続していても、サーバから進入可能だろうし。

それに、この方法でやるなら、相当広い範囲で、数をばら撒かないと効果は出てこないし、そんなコストを普通のメーカーが負担できるわけもないから、国家が関与していないと不可能だろう。

中国企業通信機器 米で深夜に勝手に動き本国にデータ送信疑惑 | ニコニコニュース

以前から、米国では、中国のHuawei、ZTEは、スパイウェア機能を内蔵している可能性があると危険視されていて、政府調達やモバイルネットワークの調達から排除されているが、今回のニュースは、また一段レベルが違うので、同列には扱えない。

今回の報道が本当なら、米国でも、日本でも、今後、中国製家電品から、同様のチップが発見されるだろう。
その意味で、続報を期待したい。
続報がなければ、やっぱりガセでしょう。


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