白物家電というと、既に枯れた市場と言われ、何度ももうこれ以上の発展はないと言われながらも、新たなアイデアで、何度となくヒット商品を生み出し、復活し続けてきた。

戦後、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が「三種の神器」と呼ばれ、皆がローンを組んでも買い、高度成長期には、カラーテレビ・クーラー (エアコン)・自動車が「3C」 と呼ばれて普及。
最近では、デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビが「デジタル三種の神器」などと呼ばれたり、食器洗い乾燥機・IHクッキングヒーター・生ゴミ処理機が「キッチン三種の神器」と呼ばれたり、食器洗い乾燥機・薄型テレビ・カメラ付携帯電話が「新三種の神器」などと呼ばれたが、特に白物家電という分野に限れば、どんどんヒット商品が小粒になり、先細り感は否めなかった。

そこに、新しい火をつけたのは、大手家電メーカーではなく、海外の家電メーカーで、お掃除ロボット、油を使わず揚げ物を作る調理器や、家庭用製麺機、布団専用掃除機など、新しい機能や、狭い分野に特化した新しい白物家電が続々発売され、再び活況を呈している。

そんな流れを俯瞰で見ていると、今後の白物家電の進む道が見えつつある気がしてきた。
そのキーワードは、「ロボット」じゃないだろうか。

ご存知の通り、「お掃除ロボット」は、既に売れる製品になり、製品の数も急激に増えつつある。