お米の消費量が下がり続けているが、その理由について、一般的には、日本人の食事内容の西洋化とか、若年層のジャンクフード指向などが、よく言われ、それはそれで分かるものの、個人的にはあまり腑に落ちていなかった。

5分で炊ける炊飯器というイノベーション

なので、こちらの記事を読んで、あまりにシンプルで明快な論旨に感心した。
長い文ではないので、是非原文を読んでほしいのだが、筆者は、炊飯器でご飯を炊くのに、「急速炊飯」を選んでも30分以上かかることに不満を呈し、5分で炊ける炊飯器を作るべきだと述べている。

記事へのコメントを読むと、日本の伝統文化みたいな言葉を持ち出して、拒絶反応を示す人も多いが、それはそもそもご飯好きな人の感想。
筆者が、ご飯を食べない人のその理由を分析しているのに、個人的嗜好で感想を書いても何の議論にもならない。

確かに、麺類やパンは、ご飯に比べれば、早く食べられる。
麺類やパンだって、粉から作ればご飯より時間がかかるというツッコミはありそうだが、実際のところ、麺類やパンはある程度保存が効き、お店で買うのが普通だろう。
それらを茹でたり焼いたりするだけで料理として完成するので、10分かからず料理にありつけて、ご飯に比べて手早い。

ご飯もレトルトがあるじゃないか、と言われそうで、確かにそうなのだが、何で違うと思ったのかといえば、やはりレトルトと自分でご飯を炊くのとのコスト差が明確にあって、レトルトご飯は高いというイメージがあるからだろう。
麺類やパンは、粉から自分で作る手間を考えると、半完成品としての麺類やパンは割高どころか、安いのだ。
これは、我が家にホームベーカリーがあるし、ヌードルメーカーも購入を検討して試算して分かったのだが、一般家庭で買える材料で麺類やパンを作っても、市販の麺類やパンとコストはトントンか、むしろ負けてしまう。