最近、株を一気に売却した資金で、また株を買おうと思って、様々なビジネスのニュースを読むことが増えた。

今回は、海外への鉄道輸出関連の動向が気になって、調べてみた。

[JORSA]日本鉄道車両輸出組合

既に納品された事業に関しては、こちらのサイトが詳しい。高速鉄道ばかりに注目が集まりだが、通勤車両や地下鉄、モノレールなど、世界中で、既に日本製の車両が走っていることが分かる。

日本輸出の台湾新幹線、「破綻」は必然だった | グレーターチャイナ縦横無尽 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

最初の日本の新幹線輸出は台湾だったが、業績悪化で苦労している。そもそも、台湾新幹線は、フランス・ドイツの欧州連合で決まったものが、台湾大震災の発生で車両を日本方式に変更し、運行システムは欧州方式の継ぎはぎだらけの方式となったため、建設も遅れコストもかさんだことが一番の原因だろう。

海外進出企業に学ぶこれからの戦い方:持てる力を現地で立証することで先進国市場を攻略 日立鉄道事業 (2/2) - ITmedia エグゼクティブ

それ以降、日本が本気で鉄道輸出に力を入れ始めたのは、ここ5~6年のことだ。その先鞭をつけたのは、日立の英国進出のようだ。
日立の鉄道事業が英国に進出した1999年というから、かなり古いのだが、ビッグ3(独シーメンス、仏アルストム、加ボンバルディア)の牙城が崩せずにいた。
日本の鉄道車両は省エネや耐環境性能などの点でも世界トップクラスだったが、そもそも、日立は鉄道車両しか作っておらず、それではビジネスにならなかったようだ。
そこで、海外の企業買収も進め、JRなどからヘッドハンティングを行い、現地法人で保守も一括で請け負える体制を整えたようだ。
地道に試験車両による試験走行の実績を積み上げて信頼を得て、さらに、それで受注を得た鉄道車両が、大雪でも抜群の信頼性を見せて、高速鉄道の一括受注に結び付いたそうだ。

その後の日立は、現地法人に英国人社長を採用して全権を委譲し、車両の現地生産も開始することで、ビジネスをスピードアップ。