【関西の議論】どうなる北陸新幹線・大阪延伸ルート…「滋賀県外し」に地元・三日月知事がマジギレ(1/3ページ) - 産経WEST

今年3月に長野-金沢間が開通した北陸新幹線は、比較的好調みたい。
意外だったのは、首都圏から北陸への観光客だけでなく、長野や軽井沢などの観光に行く北陸の方が増えるなど、新たな観光需要が生まれていること。

これが、大阪までつながれば、さらに便利になるのは間違いないが、金沢から福井・敦賀までの延伸ルートと平成34年の開業時期は決まっているものの、敦賀から大阪へのルートと開業時期は未だ決まっていない。

現時点で候補に挙がっているのは「小浜ルート」「湖西ルート」「米原ルート」の3案だそうだが、地元自治体の思惑が入り乱れ、収拾はつかないようだ。

建設費を考えれば、琵琶湖東側を通り、米原駅で東海道新幹線に合流する「米原ルート」で決まりじゃん!と思えるのだが、調べるとそうは簡単ではないらしい。

一番の理由は、東海道新幹線が現状極限までの過密ダイヤであり、新たに北陸新幹線を走らせる時間的隙間がないらしい。JR東海としては、自分たちの収入減を減らしてまで、北陸新幹線を自分のところの線路を走らせるメリットは薄いだろう。

リニア新幹線が全線開通し、東海道新幹線の本数が減らせれば、北陸新幹線も走らせられる可能性はあるみたいだが、それはさらに遠い未来の話。
こうした問題は、京都で東海道新幹線に合流する「湖西ルート」も同じだ。
「小浜ルート」はこうした問題がない大阪直結ルートだが、建設費は膨大になるし、京都市を通らない分、経済効果は小さくなる。

どれも一長一短で、地方自治体間の調整では、なかなか決着がつかないだろう。