東芝のハイレゾ再生対応のCDラジオ「TY-AH1000」

これまでも、予約録音できるラジオをいくつか紹介してきた東芝エルイートレーディングから、ハイレゾ対応の新しいラジオが発売された。

蘇るAurexブランド。東芝からハイレゾ再生対応のCDラジオ「TY-AH1000」 - AV Watch

「TY-AH1000」という機種で、外形寸法は400×205×135mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.2kg。
これまでのラジカセっぽいデザインを脱し、なかなか高級感のあるデザインで、価格も店頭予想価格は33,000円前後とお高め。

ハイレゾ対応の音質重視の製品であることを示すためか、往年のオーディオ製品ブランド「Aurex(オーレックス)」を復活させ使用する。

TY-AH1000は、スピーカー内蔵の一体型「CDラジオ」として、業界初というハイレゾ対応製品とのこと。

本体前面のUSB端子やSDカードスロットに、FLACまたはWAV形式のハイレゾ音源を収めたUSBメモリやSDカードを挿して、ハイレゾ再生を行うことができる。

また、PC入力端子でパソコンにUSB接続することで、パソコンの音楽再生用のハイレゾ対応USB DACとしても動作するそうだ。

ハイレゾ再生のため、9cmウーファに加え、100kHzまで再生できるという4cmシルクドームツィータを搭載し、それぞれのスピーカーを独立したアンプで駆動するバイアンプ方式を採用した。

楽曲は、本体のディスプレイを見ながら付属のリモコンで選曲操作する。ただし、ディスプレイへの楽曲名は、英数字しか表示できないのは、日本向け製品としては残念。

ハイレゾ対応ではないが、CDプレーヤーも搭載し、Bluetooth Ver.3.0に対応し、スマホなどの音楽再生も可能だ。
NFCも備え、NFC対応スマホであれば、ワンタッチでペアリングができるそうだ。

ライン入力(ステレオミニ)やヘッドフォン出力も装備し、ヘッドフォン出力もハイレゾ対応とのこと。

さらに、AM/FMラジオを搭載し、FMはワイドFMに対応。

そして、録音機能も充実していて、CD、FM/AMラジオ、および携帯音楽端末などの外部機器の音源を、SDカードまたはUSBメモリーにMP3形式で録音することができる。

CDは、倍速録音ができるそうだ。
ラジオに関しては、タイマー予約も可能だが、件数が2件までというのが、ラジオファンには残念なスペックだ。なぜここを、従来製品よりケチったのか、謎だ。

SDカード、USBメモリー、CDの再生速度は、すべてスピードコントロールにより13段階に調整できるため、語学学習などにも便利だろう。

なかなかの盛りだくさんの機能で、価格に見合う力が入ったラジオだとはいえるだろう。
最近ごたごたしている東芝だけに、こうしたニッチだがいい製品がしっかり発売されたことに感心している。

ただ、ラジオファンとしては、ラジオのタイマー録音が2件しかできない点と、記録形式がMP3だけである点が残念。
予約件数だけは、大して難しい話でもないため、できればバージョンアップで、従来機種並みの機能アップを期待したいな。
また、FMラジオは、せっかくの高音質を生かせるFLACで録音できてもいいのに、と思う。

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