世の中には、ラジオ放送を受信して、メモリカードなどに予約録音できるラジオは、いくつか存在する。
ところが、録音したファイルを、そのラジオから直接ネットワーク配信して聴けるようなサーバー機能を持った民生機器としてのラジオは存在しない。

だから、我が家では、代わりに、Windowsタブレットをベースに、Radikoを録音して、DLNA配信するサーバーを構築しているのだが、できれば、音質のいいFM放送を予約録音し、それが直ちにネットワーク経由で聴けるようにできないかと、ずっと思っていた。

なので、「DN-13572」を見たときに、これをUSBメモリに予約録音できるラジオと組み合わせれば、簡易的なラジオサーバーが構築できるかもしれないと思ったのだ。

実は、「DN-13572」以前に、「AirStash」でも同様のことを考えたことがあった。
「AirStash」を録音できるラジオにUSB接続すれば、録音自体はできそうなのだが、ラジオが予約録音を終了し、スタンバイモードに落ちても、「AirStash」は電源ボタンを長押しして明示的に電源を入れないと、Wi-Fiが有効にならない。

「AirStash」がWake on LANに対応していれば、接続機器側から電源を入れられるのではないかと思ったが、そうした仕様は書かれておらず、開発元にも英語で問い合わせてみたが、現状ではそのような機能を搭載する予定はないとのことで、諦めざるを得なかった。

しかし、電源ボタンがない「DN-13572」であれば、セルフパワードのUSBハブを介してラジオにUSB接続しておけば、ひょっとしたら、ラジオがスタンバイ状態に落ちても、Wi-Fiの電波が出続けるはずだと思い、ダメモトでいいから購入して試してみたくなったのだ。

もっとも、「DN-13572」の仕様だと、予約録音中に、アプリからうっかり「Wi-Fiモード」で接続してしまうと、ラジオから「DN-13572」のマスストレージ接続切断されてしまうので、録音が失敗してしまう可能性が高い。
そのため、予約録音中の時間帯は、アプリからのアクセスを避けるよう注意する必要があるが、予約録音していない時間帯であれば、Wi-Fi経由で、アプリから録音したラジオ番組が聴けるはずだ。