・2時間駆動可能な4,300mAhのバッテリを内蔵
・重量は295g
・解像度は2,560×1,440ドット、90KHz、視野角120度、ディレイ17msecの3.81型OLEDディスプレイを搭載
・CPUはサムスンのExynos 7420(8コア)、GPUはMali-T760 MP8、RAMが3GB、内蔵ストレージがeMMC 32GB
・インターフェイスは、LTE(オプション)、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、SDカードスロット、Micro USB(充電用)、オーディオ入力端子
・9軸センサー搭載
・OSは、AndroidベースのIdeal OS(アプリストアと支払システムをビルドイン)
写真を見ると、結構ゴツく見えるが、296gというと、PlayStation VRの610gに比べて圧倒的に軽い。
それでいて、ケーブルレスで、本体のみでVR映像が見られるのだから、いいアイデアだ。
もちろん、スマホをセットするタイプのHMDと何が違うの?というツッコミは出るだろうが、ディスプレイやセンサー類もHMD用に最適化されたものが使え、SoCの処理能力も高そうだから、スマホをセットするタイプよりは、高画質で追従性のいいVR映像が体験でいるだろう。
実際、搭載ディスプレイのリフレッシュレートは、Playstation VRの120KHzより劣るものの、ディレイや視野角は同等以上。
画素数の2.5kは、両目を合わせての数だと思うが、Playstation VRよりも高解像度だ。
CPU、GPUも、バッテリーで動かせるSoCとしてはハイエンドクラスの3D性能だと思う。
バッテリーも4,300mAhと、一般的なスマホよりも大容量だが、駆動時間は2時間と短い。これは、スマホと違って、3DのVRコンテンツを再生し続けるには、CPUもGPUもフル回転する必要があり、その状態だと、これだけ大容量のバッテリーを積んでも、2時間ぐらいしか持たないのだろう。
にしても、2時間はちょっと短めなので、バッテリー交換ができるといいのだが。
ちなみに、バッテリーは、後頭部のヘッドパッド内に内蔵して、前後の重量バランスを取っているそうで、その点でも秀逸なデザインだな。
一番気になるのは、AndroidベースのIdeal OSというのがどの程度特殊なOSなのかということ、「アプリストアと支払システムをビルドイン」とあるので、GooglePlayには対応せず、汎用のVRアプリは使えないようだ。
となると、メーカーが用意した専用アプリがどの程度豊富に利用できるかがカギになる。そこをサボれば、この商品の価値を著しく下げてしまうだろう。
また、9軸センサー搭載とあるが、この辺のセンサーの感度とトラッキング性能が、HMDの肝なので、この辺のセンサーに手抜きがなく、PlayStation VR並みのものを使用していることを祈る。
発売予定は今秋だそうで、価格も未定とのことだが、最新iPhoneの最上位モデルぐらいの価格という回答らしく、10万円前後みたい。その価格だと、コンテンツの充実度では勝てないPS4+PS VRと、モロに比べられることになるので、もう少し下を狙わないと厳しいかも。
個人的には、価格が思ったより高くなりそうなので、冷めた部分もあるが、結構気になるVR用HMDだと思うので、今秋の発売を注目して待ちたいな。
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