自分でも普段車を運転していて、ふと思うことがある。

「なぜ車はもっとしゃべってくれないのか?」ということ。

自動車には、安全のために様々な警告表示や警告音が出るようになっている。
車の仕組みや機能が複雑になるにつて、そうした警告表示や警告音の種類も増え、全てを把握できないため、そうした警告音が鳴った時に、その原因が何か、すぐには判断がつかないことも多い。

私の場合よくあるのは、キーを車内に入れたまま車をロックしようとするとき鳴る警告音。

シートベルト未着用で走り始めた時になる警告音もたまに聞く。

それ以外にも、半ドアの警告音や、パーキングブレーキを入れたまま、アクセスを踏んだときに警告音。

電源ONで、外に出てドアを閉めた時の警告音や、バッテリーが上がりかけの時や、ガス欠の時の警告音。

本当にさまざまな警告音があるが、その音は、基本単純なビープ音で、その音の高さや、鳴る間隔やパターンで、どの種類の警告かを区別できる。

その筈なのだが、実際にはそんなもの覚えていられなくて、慌てることも多い。

そんな時に思うのだ、「この電子技術の発達した時代に、なんで何が悪いかをしゃべってくれないのか?」ということを。

もちろん、すでに車の中に、しゃべる機能はある。
カーナビがそうだし、それ以外にも、HVやEVでは、センターコンソールの機能で音声ガイドする機能も多い。
しかし、案外、車の基本機能となると、そうでもないのだ。

ドアが半ドアなら、「どこそこのドアが半ドアです」としゃべってくれればいいじゃないですか。いちいち、コンソールの小さなアイコンを凝視しなくて済む。

他にも、「キーが室内にあります」「燃料が少なくなっています」「シートベルトを着用して下さい」「パーキングブレーキを解除して下さい」とか、言葉で言ってくれれば、直ちに原因が分かるのに。

そして、今、車にそうした音声をしゃべらせるのって、大してコストもかからなければ、難しくもないはずなのだ(どのぐらいの種類の言語をサポートすれば十分かという問題はあるが)。