搭載するSoCは、6コアのCPUと12コアのGPUが搭載した「A10X Fusion」という新チップを採用し、前世代のiPad Proの「A9X」と比べて、CPUコアの速度は30%、GPUコアの速度は40%向上するという。
ディスプレーも、120Hzでの倍速表示が可能となり、「ProMotionテクノロジー」という新技術で、コンテンツの動きに合わせてリフレッシュレートが120Hz、48Hz、24Hzと自動的に調整されるようになったという。
また、12.9インチ版も広色域ディスプレイ(P3)機能をサポートし、輝度の向上や、周囲の光環境に合わせてホワイトバランスを調整する「True Tone」機能を搭載し、「HDRビデオ」の再生にも対応したという。
とはいえ、液晶でローカルディミングにも対応していないため、HDRに対応したとはいえ、あくまでガンマ特性の動的自動補正による表示でしかない筈で、本来の画質には程遠いと思われる。
リフレッシュレートが最大120Hzに向上したことで、純正スタイラスペン「Apple Pencil」の反応も向上しているそうで、iPad Proをお絵かきに使っている人間には嬉しい改善だろう。
カメラ機能も、iPhone 7と同等のスペックに向上。タブレット端末としては、ハイエンドクラスのカメラとなった。
さらに、ストレージ容量の引き上げられ、新モデルでは、64GB、256GB、512GBモデルのラインナップとなった。外部メモリカードが使えないiPadの場合、512GBモデルの登場は嬉しい人も多いだろう(高過ぎるが)。
今回の新製品で、新たなタブレット端末の需要が喚起できるかというと、そこまでの魅力はないが、少なくとも数年iPadを使ってきたユーザーにとっては、特に10.5インチ版のiPad Proはかなり魅力的なモデルに映るはずで、それなりに売れそうな気がするな。
iPadでのドラッグアンドドロップやマルチタスクをサポートするiOS 11 ~今秋提供開始 - PC Watchなお、iPadは秋にはiOS 11へのバージョンアップが予定されており、マルチタスク機能が向上して、アプリ間のドラッグ&ドロップなどに対応したり、新しプリインストールアプリ「Files」を使い、iCloudだけでなくBoxやDropbox、Googleドライブなどのクラウドストレージとシームレスにファイルの共有ができるようになるそうだ。
「iOS 11」、32ビットアプリは起動せず - ITmedia NEWSちなみに、iOS 11では、64ビットアプリしか動作せず、32ビットアプリは起動しないそうだ。
「iOS 11」にアップデートできないのは「iPhone 5」他2モデル - ITmedia NEWS悪い予感は的中し、私が白ロムで持っている「iPhone 5」は、CPUが古い32ビットタイプのため、「iOS 11」へのアップグレードはできないようだ。同様に、「iOS10」が動作したモデルの中で、「iPhone 5c」、「iPad(第4世代)」も「iOS 11」にはアップグレードできない。
iPhone SEをようやく使い始める:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ私は、先日、「iPhone SE」の白ロムを購入し、「iPhone 5」から移行したばかりだが、やっぱり「そろそろ移行すべき時期じゃないか?」という予感は的中したな。
「iPhone SE」「iPhone 6s」の世代以降、CPU性能は向上しているものの、RAM容量は2GBから増えていないので、今回の32ビットアプリの切り捨て以降、新しい「iOS」は、「iPhone SE」でもしばらくは使い続けられそうだ。
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