【イベントレポート】SanDiskが世界初400GBの大容量microSDXCカードを発表 ~249.99ドルで米国から販売開始 - PC Watch

SanDiskを買収したWestern Digitalが、これまでで最大容量のmicroSDXCカード「400GB SanDisk Ultra microSDXC UHS-I card」を、SanDiskブランドで発表した。

現在販売されている最大容量は256GBだったので、約1.56倍も増えることになる。
2015年3月に200GBのmicroSDXCカードを発表してからは、2年半で倍の容量に増えたことになる。
以前だと、2年で次世代では2倍というペースで増えてきたmicroSDXCカードも、プロセス微細化の限界に達し、現在の大容量化は、セルの多値化(TLC)や、メモリの積層によって実現されており、ペースに落ちてきているようだ。
200GBから256GBに増えるのに1年はかっているので、おそらく、512GBのmicroSDXCカードが出るのは、さらに1年後ぐらいに見ておいた方がいいだろう。

まずは米国から販売され、価格は249.99ドル(約27,499円)だそうで、256GBのmicroSDXCカードが出始めた頃と、大差ないので、量産されれれば、順調に価格は下がるものと思われる。
個人的に期待するのは、むしろ、400GBと同じ新チップを使った256GBのmicroSDXCカードが出回り始め、256GBのmicroSDXCカードが1万円を切るぐらいに値下がりすることかも。


製品としては、Class1ないしはUHS-Iの規格に対応しており、最大100MB/sでのリード速度を実現しているという。
SDカードの規格団体SD Associationが定めたApp Performance Class 1(A1)の仕様(ランダムリードが1,500IOPS以上、ライトが500IOPS、シーケンシャル性能が10MB/s以上)も満たしており、スマホで使っても、内蔵ストレージと変わらない読み書き速度が実現出るらしい。

ここまで、速度が上がってくると、microSDXCカードをメインストレージに使用してOSがインストールされ、それを入れ替えることにより複数OS環境が使えるようなミニパソコンやタブレット端末が出てきても不思議ではないな。

400GBという容量が、データを置くためだけに必要な人はそれほど多くないだろうから、実際そういう新たなニーズを発掘しないと、数が売れないと思うけどな。

個人的には、「家の音楽ライブラリを全部持ち歩く」というポータブルオーディオの方針を持っている。
MP3だと、256GBでもまだ余裕の容量だが、既にあるCDも徐々にFLAC化を進めていることもあり、今後容量はいくらでも欲しいから、値段が手ごろになったら買うかも。