既存の「auひかり ホーム]利用者が、「auひかり ホーム10ギガ/5ギガ」プランを利用するには、ホームゲートウェイを「BL900HW」から新しい「BL1000HW」に交換する必要があるが、この「BL1000HW」が、なかなかのハイスペックで、auスマートバリュー契約者のみとはいえ、無料でレンタルできる製品とは思えないほどなのだ。


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公式サイトを見ると、メーカーは、「BL900HW」同様、NECのようだ。

外観は、写真を見ただけだと、角ばっていた「BL900HW」(H 193×D149×W42)に比べて、デザインの妙でコンパクトに見えてしまうが、スペック表を見ると、H219 x D205 x W34mmと、やや薄くはなっているが、むしろ大きくなっており、重さ(ACアダプタを除く)も、0.5kgから1.0kgに増えている。

最大消費電力も約17Wから、約34Wへと2倍に増えているが、有線も無線も速度が大幅に向上しているから、やむを得ない部分なのかもしれない。

特に10Gbit Etherについては、ギガビットイーサに比べて消費電力が大きくなり過ぎることが問題で普及が進まなかったのが、LSIの製造プロセスが4世代ほど進み、消費電力も価格も下がって、ようやく普及の兆しが出できたという段階だからだ。

まず、有線LANインタフェース側から見ていこう。

光メディアコンバータに接続するWANポートは、当然ではあるが、最大10Gbps回線に対応するため、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX (オートネゴシエーション対応)に対応する。

対して、スイッチングハブとして動作するLAN側ポートは、4ポートを備え、そのうち、
1ポートは、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX、他の3ポートは、1000BASE-T/100BASE-TX対応となっている。
WANが10Gbpsであれば、その速度をフルに活かせるのは1ポートのみとなるが、10GBASE-T対応ポートの数を増やすと、消費電力が大幅に増えるため、やむを得なかったのだろう。
現状でも、WANが5Gbpsであれば、ギガビットイーサの3ポートはほぼフルスピードが利用でき、さらに1ポートは1Gpbsを超える速度が利用できることになり、バランス的にはいい。