街歩きや旅行では、最近はずっと写真を撮るのに、基本キヤノンのコンデジ「IXY 630」を使用している。
オート撮影で失敗が少なく、Wi-Fiも搭載していて、直接クラウドに写真を転送できるのも便利だからだ。

ただ、日が落ちて暗くなってくると、最近は、「IXY 630」ではなく、スマホ「HTC U11」を使うことが増えた。
「HTC U11」には、HDR機能があり、これを使うと、「IXY 630」では黒潰れして何も見えない暗所でも、それなりに綺麗な写真になるからだ。もちろん、「HTC U11」には、高倍率の光学ズームはないし、起動もコンデジほど素早くないので、常に使う訳ではないが、暗所や部屋の中では、以前よりはよく使うようになったのは間違いない。

「HTC U11」のHDR機能の効果を痛感するに従い、HDR機能があるコンデジが欲しくなったのだが、「IXY 630」には当然内蔵されていないし、コンデジを検索しても、HDRを搭載する製品は多くないし、あったとしても逆行補正の特殊モードのような形で搭載されていて、あまり積極的に宣伝していないから、検索していても見つけにくいのだ。

なにより、カメラメーカーのスペック表を見ていても、HDR機能の有無が、項目として載っていないことがほとんどであり、探すのに非常に困ってしまう。

便利なHDRモードがなぜか売り物にならないデジカメ業界の不思議 - 日経トレンディネット

以前からなんで、HDRを積極的に搭載しないのかと思ったら、こんな記事を発見。

HDRは、露出を変えた連続した複数枚の撮影を合成して、1枚の写真を作り出す技術なので、伝統的なカメラメーカーとしては、それは「合成写真」であり、カメラが担うべき、シャッターを押したタイミングで切り取る一瞬の撮影映像からは、外れる機能であるという認識らしいのだ。