ところが、こうした使い捨ての箱の断熱性能が悪いかというと、そうではない。
箱自体が発泡スチロールという断熱材料だけで作られているため、本体に蓋をしたときに、ぴったり隙間なくくっつきさえすれば、断熱性能自体は、むしろ市販の保冷ボックスとは比べ物にならないほど優れているのだ。
そもそもこうした箱の断熱性能は、生鮮食品の物流では生命線なので、最も高いものが求められる。
そして、この使い捨ての箱が、まさにぴったりフタが閉まるのだ。
この辺は、日本の工業製品の素晴らしいところ。
ある日、いつも行くスーパーのダンボール箱の「あげます」コーナーに、たまたまこの大きな発泡スチロール箱が置いてあり、食品類の買い物をするときに使えるかもしれないと思い、貰って帰った。
実際に、週末の買い物で買ったアイスクリームをドライアイスと一緒に箱に入れて、灼熱の夏の日、2時間ほど買物をして帰宅したのだが、アイスクリームが買った時と同じ固いままだったことに感動し、それ以降、この箱を使い続けてきた。
とはいえ、元来、長期使用を考えた箱ではないので、長年使ううちに、あちこち穴や、蓋の隙間ができてしまい、断熱性が落ちてしまう。
ガムテープで穴を塞いだり、蓋の上に重しを乗せて、蓋の密着性を良くしたりして、何とか使っていたものの、真夏の時期はだんだん使い物にならなくなってきたため、廃棄することにした。
代わりに、最初に手に入れた箱がスーパーで手に入らないかとずっと探していたのだが、なかなか同じぐらいの大きな箱が見当たらない(本当は一度見つけたのだが、買い物をし終えた後、貰って帰ろうと思ったら、誰かに取られてしまっていた)。
仕方なく、代わりに使い始めたのが、このクール宅急便で送られてきた冷蔵食品に使われていたスチロール箱。
薄型だが、2個、手に入ったので、これを代わりに使い始めた。
ただ、薄い分、厚みのある物が入らないし、発泡スチロールも薄いので、うっかり手をついて蓋が割れてしまったりして、補修しながら使っていた。
長持ちせず、すぐにボロボロになってきたので、何とかもっといい箱がないか、その後も、ずっと探し続けていた。
そして、先日、ようやく、毎週行く食品スーパーのダンボール箱の「あげます」コーナーに、この箱が1個、置いてあったので、素早く確保。
貼ってあったシールを見ると、最初に手に入れた箱と同じりんごの運搬に使った箱のようで、以前使った箱に比べて高さはむしろ上回るサイズ。
これなら、大量の冷凍、冷蔵品の買い物をしても、収まりそうだ。
本体及び蓋のかみ合わせ面も、まだ綺麗な状態で、蓋をするときに、空気圧を感じるぐらい密着性が高いので、これなら十分保冷用に使えるだろう。
なかなかこのサイズの箱は手に入らないので、丁寧に扱って、長持ちさせたいと思う。
なお、これまで使っていた薄型の発泡スチロール箱も、状態のいい方の1個は、継続して使用することにした。
新しい大きな箱の下に重ねれば、マイカーの荷室には何とか収まり、バックドアが閉まったからだ。
こうした保冷ボックスが2個あれば、1個は冷蔵品+保冷剤、もう1個は冷凍品+ドライアイスという風に使い分けられて、便利だしね。
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