グーグル「Nexus Player」レビュー（前編）--「Android TV」搭載ストリーミングデバイス - (page 2) - CNET Japan
グーグル「Nexus Player」レビュー（後編）--「Android TV」搭載ストリーミングデバイス - CNET Japan
昨年末、Googleから、Android 5.0(Lollipop)をベースとしたGoogle TVを搭載した「Nexus Player」が発売された。
ただ、TV向けのアプリケーションプラットフォームを、一から作り直し、従来のAndroidアプリがほとんど使えなくなった割には、音声入力リモコン以外、正直、新鮮味のない製品だと思う。
ソニー、Android TV/4KプロセッサX1搭載テレビを発表 - AV Watch
シャープ、4K Android TVや“8K相当”AQUOS、薄さ0.5インチの4K Super Slimなど - AV Watch
今年のCESでは、新たにソニー、シャープも味方に付け、これから「Android TV」を広げようという方向性は、間違っていないし、実際、アプリプラットフォームとしては、テレビメーカーが採用するだけの魅力があるのだろう。
Android TV本格立ち上げの陰でGoogle TVが終了 - AV Watch
その一方で、Googleは、2010年から展開してきた「Goole TV」の終了を発表し、Google TV開発者向けに、本格的に立ち上がったAndroid TVプラットフォームの開発への移行を促しているという。
あきれて笑っちゃうのは、そこには、「Google TV」での失敗の反省も、その反省に基づき、「Android TV」がどう変わったかという意思表明もないこと。
「Android TV」の発表時からずっと疑問に思っていることだが、「Google TV」がなぜ失敗に終わったかをしっかり考察せず、「Android TV」では、失敗を反省して何をどう変えたのかが、全然Googleの発表から読み取れないのだ。
だから、Googleが、なぜ「Android TV」なら成功すると思っているのかが、理解できない。
もう一つ腹が立つのが、Google TV開発者へのメッセージはあっても、既存の「Google TV」ユーザーに対する配慮が一切ないことだ。
開発者に「Google TV」のアプリの開発を止めてください、というのは、裏返せば、こういうことだ。
すなわち、ソニーのように「Google TV」内蔵の高価な大画面テレビを買った顧客は、鳴り物入りの「Goole TV」の機能を、たった2年で見捨てられ、アプリも更新されなくなり、サポートもなくなるということ。
だったら、顧客に対し、内蔵ファームを「Android TV」に更新してあげるのが常識だと思うが、2年前とおそらくCPUやメモリ環境も違うから、そんなサービスはまず行われないだろう。
そのことを、Googleやソニーはどう考えているのだろう。
「Google TV」内蔵テレビのユーザーに対し、最低限タダで、外付けの「Nexus Player」を配るぐらいは、あってしかるべきだろう。
このまま何のしないのであれば、「Android TV」が、2年後に「Google TV」のような状況になり、見捨てられる危険性は捨てきれない。
だとしたら、「Android TV」搭載の高価な大画面テレビを、一体どれだけの人が欲しがるのだろうか。
Googleは、「Google TV」の開発者のことを心配する前に、「Google TV」で裏切られ、捨てられた顧客のことを心配しろよ、と言いたい。
今のままでは、その人たちは、二度と「Android TV」には戻ってこないよ。
【CES 2014】Firefox OS、webOSなどスマートテレビの新プラットフォームが続々登場 日経トレンディネット
さて、スマートテレビ第1世代が、各メーカー自社開発のプラットフォームだったが、そもそもマスの小さなテレビ向けアプリ開発など、どこもやりたくないことを考えれば、早々に行き詰るのは目に見えていた。
今年のCESを見ると、それを反省してか、第2世代は、「Android TV」陣営に加え、「Firefox OS」のパナソニック、「Tizen」のサムスンと、オープンプラットフォームを採用するメーカーが増えた。
しかし、それでも、UI、機能、サービスの面で大きな違いがあるかというと、そうでもない（あるいは、あっても打ち出せていない）。それなのに、全く互換性のないプラットフォームが3つも乱立している状態だ。
とてもではないが、こんな状況では、内蔵テレビどころかSTB形式であっても、スマートテレビなんかに手を出したくないぞ。
この3つの中では、なんだかんだ言っても、「Android TV」が最有力っぽくはあるのだが、Android OSの歴代バージョンを見ても、Goole TVを見ても、Google自身、UIに対する一貫したポリシーがあるようには見えないんだよな。
このままいくと、来年のCESで、スマートテレビがどうなっているか、見ものだな。
関連記事：
Googleが「Nexus Player」を発表：トドのつまりは・・・ V2：So-netブログ
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ただ、TV向けのアプリケーションプラットフォームを、一から作り直し、従来のAndroidアプリがほとんど使えなくなった割には、音声入力リモコン以外、正直、新鮮味のない製品だと思う。
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シャープ、4K Android TVや“8K相当”AQUOS、薄さ0.5インチの4K Super Slimなど - AV Watch
今年のCESでは、新たにソニー、シャープも味方に付け、これから「Android TV」を広げようという方向性は、間違っていないし、実際、アプリプラットフォームとしては、テレビメーカーが採用するだけの魅力があるのだろう。
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その一方で、Googleは、2010年から展開してきた「Goole TV」の終了を発表し、Google TV開発者向けに、本格的に立ち上がったAndroid TVプラットフォームの開発への移行を促しているという。
あきれて笑っちゃうのは、そこには、「Google TV」での失敗の反省も、その反省に基づき、「Android TV」がどう変わったかという意思表明もないこと。
「Android TV」の発表時からずっと疑問に思っていることだが、「Google TV」がなぜ失敗に終わったかをしっかり考察せず、「Android TV」では、失敗を反省して何をどう変えたのかが、全然Googleの発表から読み取れないのだ。
だから、Googleが、なぜ「Android TV」なら成功すると思っているのかが、理解できない。
もう一つ腹が立つのが、Google TV開発者へのメッセージはあっても、既存の「Google TV」ユーザーに対する配慮が一切ないことだ。
開発者に「Google TV」のアプリの開発を止めてください、というのは、裏返せば、こういうことだ。
すなわち、ソニーのように「Google TV」内蔵の高価な大画面テレビを買った顧客は、鳴り物入りの「Goole TV」の機能を、たった2年で見捨てられ、アプリも更新されなくなり、サポートもなくなるということ。
だったら、顧客に対し、内蔵ファームを「Android TV」に更新してあげるのが常識だと思うが、2年前とおそらくCPUやメモリ環境も違うから、そんなサービスはまず行われないだろう。
そのことを、Googleやソニーはどう考えているのだろう。
「Google TV」内蔵テレビのユーザーに対し、最低限タダで、外付けの「Nexus Player」を配るぐらいは、あってしかるべきだろう。
このまま何のしないのであれば、「Android TV」が、2年後に「Google TV」のような状況になり、見捨てられる危険性は捨てきれない。
だとしたら、「Android TV」搭載の高価な大画面テレビを、一体どれだけの人が欲しがるのだろうか。
Googleは、「Google TV」の開発者のことを心配する前に、「Google TV」で裏切られ、捨てられた顧客のことを心配しろよ、と言いたい。
今のままでは、その人たちは、二度と「Android TV」には戻ってこないよ。
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さて、スマートテレビ第1世代が、各メーカー自社開発のプラットフォームだったが、そもそもマスの小さなテレビ向けアプリ開発など、どこもやりたくないことを考えれば、早々に行き詰るのは目に見えていた。
今年のCESを見ると、それを反省してか、第2世代は、「Android TV」陣営に加え、「Firefox OS」のパナソニック、「Tizen」のサムスンと、オープンプラットフォームを採用するメーカーが増えた。
しかし、それでも、UI、機能、サービスの面で大きな違いがあるかというと、そうでもない（あるいは、あっても打ち出せていない）。それなのに、全く互換性のないプラットフォームが3つも乱立している状態だ。
とてもではないが、こんな状況では、内蔵テレビどころかSTB形式であっても、スマートテレビなんかに手を出したくないぞ。
この3つの中では、なんだかんだ言っても、「Android TV」が最有力っぽくはあるのだが、Android OSの歴代バージョンを見ても、Goole TVを見ても、Google自身、UIに対する一貫したポリシーがあるようには見えないんだよな。
このままいくと、来年のCESで、スマートテレビがどうなっているか、見ものだな。
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