製品詳細 - 製品ラインアップ - 電卓 - CASIO「fx-JP500-N」や「fx-JP900-N」の情報をWebで見ていた時に、別の系統のプログラマブル関数電卓「fx-5800P」の存在も気になっていた。
「fx-JP900-N」は、プログラムして再利用できるのは、式の形まで。
それに対し、「fx-5800P」は、アセンブラっぽい言語で、ループや条件判断なども含めたプログラミングができる点が、「fx-JP900-N」と異なる。
実際のところ、この製品でプログラムを積極的にすることがあるかどうかは、微妙なのだが、それでも、私が、この製品に惹かれてしまったのは、この製品がとある懐かしい製品の流れを受け継ぐ製品に思えたからだ。
それは、私が初めてプログラミングという行為を行ったFX-502Pというプログラム電卓である。
その後も、後継機のFX-602Pを購入して、学業にフル活用。さらに、I/OとかRAMなどの雑誌にも、作ったプログラムを送って、何度も原稿料をもらったっけ。
その後は、ポケットコンピューターの人気に押され、しばらくこの製品の系譜が途絶えたが、FX-603Pとして、復活したときに懐かしくて購入。
そして、「fx-5800P」も、明らかにこれらのプログラマブル関数電卓の系譜に属する製品に見える。
しかも、容量も速度も画面もグレードアップしているように見えるので、機会があれば試してみたいとは思ったのだ。
ただ、普通に買うと、底値で7,000円前後するし、現時点で、自分にこれを有効に使う用途があるかというと、思いつかなかったので、あまり積極的に買いたいと思っていた訳ではない。
ただ、オークションで、新品が安くで出品されているのを見つけ、つい入札したら、4,700円（送料別）で落札できてしまった。
まあ、この価格なら、おもちゃとして遊ぶぐらいの価値はあるだろう。
とりあえずは、FX-602P時代に作ったプログラムを移植できないか、試してみたが、ほとんど命令表現も変わっておらず、戸惑いもほとんどなく、簡単なプログラムはそのまま動作した。
一方、進歩がなくがっかりな点は、プログラミングは、昔と同じく本体で手入力するしかないし、デバッグも実際に走らせて試すしかないこと。
しかも、作ったプログラムを、メモリカードやパソコンに保存する手段が用意れていない。
FX-602Pの時代だと、カセットインタフェースが用意されていて、カセットテープにプログラムが保存できたし、プログラムをプリントアウトすることもできたのだが、進化しているはずの「fx-5800P」で、外部メディアへの保存手段がなくなるというのは、いかがなものだろう？
今の時代なのだから、パソコンにも「fx-5800P」のエミュレータが用意されていて、USBで繋げば、本体とのプログラムやデータのやり取りが行えるぐらいのことはできてしかるべきだと思うのだが。
今、実用的に使おうと思うと、問題がありすぎる。
この製品は、やはり昔へのノスタルジーだけで終わってしまいそうだな。
ところで、私が持っているFX-603Pだが、日本ではほとんど流通しなかったらしく、私も、他では手に入らず、秋葉原の高架下の店にようやく置いてあって、買った記憶がある（確か、1.5万円ぐらいだったと思う）。
それが、今や、ヤフオクで今でもかなりの高値で流通しているようなのだ。
新品同様だと、2.5万円から3万円で落札されており、ちょっとびっくりの値段なので、これを機会に、出品して売ってしまってもいいかなと思っている。
関連記事：
技術系用関数電卓「fx-JP900-N」購入：トドのつまりは・・・ V2：So-netブログ