ポータブルオーディオ「Shanling M1」の中古を買った時に、オマケで付いてきたインナーイヤー型イヤホン「KZ ZS3」についても、少し感想を書いておきたい。


ヲチモノ- 【イヤホン】KZ 『KZ ZS3』 レビューチェック

「KZ ZS3」は、Amazonなどでは2,000円前後で買えるローエンドのステレオイヤホンだ。

ドライバ本体は独特の形状をしており、一般的なカナル型に比べて、大きめで重い。

そして、接続ケーブルは脱着式になっており、あまりよく知らないが「リケーブリング」といって、さらに高品位のケーブルに交換できたり、ケーブルが痛んだときにケーブルだけ交換できるらしい。

しかし、実際に使ってみると、このドライバとケーブルの接続が、ケーブルに負荷がかかると簡単に外れやすいのがかえって不便。
しかも、この機種の場合、接続端子が独自仕様で汎用性はないらしく、あまり交換するメリットはなさそう。
音質なんて、特に高音域は、接点が増えれば増えるほど劣化するのだから、無駄に接点を増やす意味が分からない。
2,000円の安いイヤホンなのだから、断線したら買い替えるし、ここまでする必要はなかった気がするな。

ドライバの駆動方式は、ごく普通のダイナミック型で、密閉型。
再生周波数帯域は、20 - 25000Hzとあるので、ハイレゾ対応ではない。
インピーダンスは18Ωで、出力音圧レベル:106dBと、まあ普通なので、iPodなどでも音量不足で困ることはないだろう。

実際に装着してみると、試行錯誤の結果、標準のイヤーパッドで左耳はぴったり収まったが、右耳はしばらくするとドライバの重みで密着性が薄れてしまう。
私の耳の穴は、右の方が少し大きいので、これはよく起きることだ。

この状態で、音楽を聴いてみたが、高音中心のバランスとなり、あまり低音が出ない感じになる。

ただ、両耳のドライバを指で耳に押し付けると、途端に低域のレベルが上がり、バランスがよくなる。