5月7日から始まった年次開発者会議「Gogole I/O 2019」において、Googleアシスタントや、Google Homeに関する新たな発表が行われたので、それを中心に最近の動向をご紹介しておきたい。


1.ディスプレイ付きスマートスピーカー「Nest Hub Max」を発表
Google、10型スマートディスプレイNest Hub Max発表。 旧Google Home Hubは日本でも発売 - Engadget 日本版

まず、一番の目玉として、2018年10月に発表されたディスプレイ付きスマートスピーカー「Google Home Hub」の上位モデルで、ディスプレイが10インチに大型化した「Nest Hub Max」が発表された。

「Google Home Hub」に比べ、画面サイズが7インチから10インチに拡大しただけでなく、「Google Home Hub」では敢えて搭載されなかったカメラも搭載された。

・外出時にスマートフォンアプリからカメラの映像を確認できる
・Google Duoでのビデオ通話が行える
・フェイスマッチと呼ぶ顔認識によるユーザ切り替えに対応する
・カメラを使ったジェスチャー操作に対応

「Google Home Hub」では、セキュリティを意識してカメラが非搭載だったが、これはセキュリティを意識してのこととされていた。
「Nest Hub Max」は、その懸念にも考慮されており、物理的なスイッチでカメラとマイクをオフにでき、カメラが動作中は緑色のLEDが点灯するという。

「Nest Hub Max」は、この米国、英国、オーストラリアで、今夏遅くに229ドルで発売される予定だそうだ。
一方、従来モデルの「Google Home Hub」は「Nest Hub」に改名され、日本でも発売されることが決まったみたい。
価格や発売日については未発表ですが、米国では20ドル値下がりし129ドルとなった。

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2.スマホローカルで、クラウド上と同等の精度で音声認識できる次世代版Google Assistant
新しい音声認識モデル、言語理解モデルを開発し、クラウド上の100GBのデータを0.5GBまで縮小し、ネットワーク接続なしでも、スマホローカルで同等の音声認識が可能になるという。
音声処理の遅延ほぼなくなり、レスポンスが最大10倍速くなる。
ただし、この新たな音声認識モデルを動作させるには、スマホの処理能力が必要らしく、まずは2019年中に新しいPixelに搭載されそうだ。おそらく、低価格でCPUがプアなスマートスピーカーには搭載されないだろう。