・きめ細かな音量、音質調整通常ののAndroid端末は、音量を16段階ぐらいの荒いステップでしか変えられないが、この製品は「Master Volume」というボリュームの仕組みを採用し、120段階のきめ細かな音量調節が可能。
また、最大10バンドで、±10段階のイコライザーを備え、きめ細かな音質調整も行える。
・オリジナルミュージックプレイヤーアプリ「W.ミュージック」Androidだから、プレーヤーアプリも汎用のものが使えるが、ウォークマン専用で、消費電力や音質を最適化し、音質調整や音質改善の機能もフルに利用できるアプリ「W.ミュージック」がプリインストールされている。
・Google Playストア対応Google Playストアに対応することで、Spotifyや、Google Play Muisc、Apple Musicなどの音楽サブスクリプショングサービスや、radikoなどのネットラジオサービス、Podcastやラジオクラウドなどのダウンロード型サービスも、これ一台ですべて使えるようになった。
・高音質を追求した部品フルデジタルアンプ「S-Master HX」や、ハイレゾアップスケーリング「DSEE HX」などの技術に加え、44.1kHz系と48kHz系で、別のクロックを搭載したり、コンデンサーや抵抗、配線、ビス、プリント基板に至るまで、高音質にこわだった部品を使っているのも、ソニーならではだろう。
・継続的なファーム更新本体アップデート情報 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー中華端末の場合、買った後のファーム更新は、一部のメーカーを除いて全く期待できないが、ソニーはその点では安心。
NW-A100でも、不満が多かった、バッテリー持ち時間を改善する更新が最近あったばかりだが、他機種の過去の履歴を見る限り、発売から2年間は確実にファーム更新が期待できるようだ。
今持っているNW-A17も、発売後に、バグ修正だけでなく、LDACへの対応や、ハイレゾ対応ノイズキャンセリングヘッドホン(MDR-NW750N)への対応などの機能アップが行われたりして、その点でも非常に良心的。
もちろん、弱点もなくはなくて、汎用OSになったことで、さすがにNW-A17に比べれば、はるかにバッテリーが持たなくなった。
それでも、MP3 128kbpsを、デジタルノイズキャンセリングONで再生して、約21時間使えるそうだし、LDACによるBluetooth接続で、FLAC 96kHz/24bitを再生した場合でも、約8時間持つというから、この値が嘘でないなら、まあ許容範囲だろう。
ただ、ネットの評判を聞くと、問題は連続再生時間ではなく、何も使わずスタンバイ状態でバッテリーの減りが激しいことが問題らしい。
スマホなら、セルスタンバイ問題かとも思うが、これはWi-Fiしか内蔵していないから違う。
本当なら、この点だけは、是非ともファーム更新で改善して欲しい点かも。
それと、何となくソニーらしくないと思うのは、103gという中途半端な重さ。昔のソニーであれば、意地でも100gを切るまで頑張って、軽さ自体を売りの一つにしたと思うが、今のソニーにはそうしたこだわりはないらしい。
100gを切ったからといって、実用上の差があるとは思えないが、ソニーイズムみたいなものはもうないのかな?と思うと寂しい。
あとは、価格だが。
「Soyes S10」は、海外通販で1.3万円弱で買えるが、一番容量が小さな「NW-A105」でも、底値で約2倍の2.6万円ぐらいする。
DAPとしての作り込みを考慮すれば、決して、この程度の価格差なら大きくはないとは思うが、「Soyes S10」に比べて手軽に買える価格ではないのは確かだ。
でも、DAPとして、超小型スマホをあれこれ渡り歩いてきた末に、今は、「Jelly Pro」の頃ほどは、超小型スマホとウォークマンは、ハードウェア上もOSも、差異がなくなった。
だったら、しっかり音楽を聴くためのDAPとしては、安物の中華スマホよりは、作り込まれて音質も使い勝手もいい「NW-A100シリーズ」を買った方がいいのではないか、という気がし始めている。
私個人の事情としても、現在、主に、泊りの出張、旅行用に使っているウォークマン「NW-A17」のバッテリーがいよいよ持たなくなりつつあるため、その代わりとして、「NW-A105」を本気で買おうかな、と思っている。
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