最後のチェック項目として、運転性能を取り上げる。

これは、車をいかに思い通りに操縦できるかで、いわゆる、走る、曲がる、止まるという基本動作が、どこまで安全に行えるかだ。

走る

走るについては、動力性能が一番問題になるため、当然、軽自動車はエンジンの制約が大きく、動力性能は劣る。
ただ、スズキなどは、車体の軽量化を進めて、それをカバーしようとするし、ターボをつけて、高速域の加速を改善したり、マイルドハイブリッドで加速用のモーターを利用して、発進時の加速を改善することで、劣る動力性能を少しでも改善しようとしている。

エンジンについては、昔だと騒音を考えれば4気筒。3気筒は、トルクもよく燃費もいいが、騒音がうるさいというのが定説だったのだが、今は、バランスシャフトやフライホイール、さらには、防振材料の工夫により、大幅に騒音を低減できるようになったそうで、軽自動車だけでなく、リッターカークラスでも3気筒が主流になりつつある。
なので、4気筒神話みたいなものは信じる必要はなく、騒音については、実際に車に乗った感覚で判断すればいい。

トランスミッションに関しては、CVTを採用しているケースが多いが、一部、さらに燃費を優先してセミオートマを採用し、シフトチェンジ時に、モーターによるトルクサポートにより変速ショックを軽減する工夫をしているHV車もあったりする。

CVTについては、アクセルを踏み込んだ時に、原理的に、エンジンの回転数が先に上がって、遅れて車の速度が上がるズレがあり、これを弱点として挙げる評論家が多い。