認証済みアカウントを有償化したのもその一つだが、以前は、無償でサードパーティに公開していたWeb APIも、月額100ドル以上に有償化し、機能制限も加えた。
ツイッターのメッセージを、AIの学習やビッグデータの構築などに利用する動きは広まっており、この有償化自体は、ツイッター社から見て当然の要求だとは思う。
ところが、有償化以降、有償APIを使わず、機械的にWebサイトを読み込み、そこから情報を取得する「スクレイピング」という行為が増えているという。
ツイッター社は、負荷のかかるこのスクレイピングを規約で禁止しているが、その実効的な対策は難しく、2023年7月1日の午前に数千人の一般ユーザーがツイッターを利用できない状況が発生したらしい。
そこで、「スクレイピング対策」として、Webへのアクセス負荷を低減するために、閲覧数の制限を行わざるを得ない状況となったようだ。
ツイッター、1日の閲覧数を制限 大量データ収集に対応 | ロイターこれに対し、ツイッターのトレンドには「Twitter改悪」「Twitterオワコン」「クソ仕様」といったキーワードが並び、「他のSNS」「mixi」「misskey」など移行先を検討しているとみられる単語も見られる、とその反響を伝えている記事もある。
ただ、私自身は、ツイッターを見ていて、しばらく全く気付かなかった。
その理由は、私もそうだし、私がフォローしている人の範囲では、誰一人として、メッセージが読めなくて困っている人とか、その制限に対して怒っている人がいなかったからだ。
怒っているどころか、この制限について触れている人さえいなかったのだから、気付くはずがない。
別途、ネットニュースを見ていて、怒っている人がいると知った次第だが、現時点で、ツイッターのトレンドを見ても、この制限に関するキーワードは20位台以下にしか出てこず、既に下火になっている気がする。
まあ、私のような1日1~2回、フォローしている人のメッセージを読み、自分のブログの書き込みを宣伝する程度の人間だと、全く支障はなく、大半のユーザーはそうなんだろうと思う。
正直、1日1,000メッセージも読む人って、いったいどんな生活している人なの?と思ってしまうから、かなり特殊な時間の使い方をしているんだろうと思ってしまうな。
もちろん、これまでタダでAPIを利用してきたツイッターの外部サービス提供者は、これを機に、代わりになるシステムがあれば、ツイッターから離れたいと思っても仕方ないだろう(現時点で、ないと思うけどね)。
まあ、私個人は、全く困っていないため、今まで通り無料アカウントで、適当に使い続けることになると思う。
むしろ、炎上目的で多数の書き込みをする人たちの、書き込みをもっと制限してくれれば、もっと平和になっていいのに、と思うぐらいだ。
一つ気になることがあるとすると、この制限が、災害発生時のツイッター活用の制約にならないかということだが、それは、災害発生時にその制限を解除すればいいだけのことなので、それだけはしっかりやってもらえればいいと思う。
関連記事:
「SSブログ」がSo-netからシーサーに譲渡:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ