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パナソニックとLGの新しいフラグシップテレビ　[AV機器] [編集]

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LG、デュアルコアエンジン搭載で画質・操作性を高めた“Smart TV”7シリーズ17モデル - Phile-web

薄型テレビの世界が面白みがなくなり、最近取り上げていなかったが、久々に取り上げてみる。
パナソニックとLGから薄型テレビの新製品が発売されたが、両方に共通した方向性があり、興味を持ったからだ。

両社とも、スマートテレビというジャンルがなかなか浸透しない中、その普及の鍵を握るのが、テレビに適したユーザインタフェースの改革だという認識らしく、UIに関してチャレンジングが試みが多数盛り込まれている。

パナソニックが、昨年から始めた、放送とよく使うWebアプリをカスタマイズして、一画面にレイアウトして表示する「マイホーム」もその一環だろうが、今回さらに、ハイエンドの「スマートVIERA VT60シリーズ」では、

・付属のマイク内蔵リモコンでテレビの音声操作に対応し、音量アップやチャンネル変更、番組予約などの操作のほか、ネット検索や番組検索にも対応する。
・リモコンにタッチパットも内蔵しており、カーソル移動やクリック等の操作も行なえる。
・内蔵カメラがユーザーの顔を認識し、操作者にあわせたホーム画面表示が可能。
・スマートフォンからの音量／チャンネル操作はジェスチャー制御にも対応。
・スマフォアプリにより、文字入力やフリーポイント操作などが行なえる。
・別売のタッチペン「TY-TP10W」で、画面に直接文字や絵を書いて、スマートフォン等に保存・共有可能。
・スマートフォンで撮影・保存した動画や写真、また音楽やWebサイトをテレビの大画面に転送して見たり、テレビに保存したデータをスマートフォンへ転送できる「スイプ＆シェア」を新たに搭載。
・内蔵カメラは、内蔵のSkype機能でも使え、ビデオメッセージの録画も可能なほか、人物認識による電源オフなどの機能にも利用可能。

一方、LGのフラグシップ機では、
・テンキーを配置した通常のリモコンの他に、ジェスチャー操作にも対応する「マジックリモコン」付属。
・マジックリモコンにマイクが内蔵され、ユーザーの声によるボイスコマンド機能で、音声でキーワードを指定してWeb検索とYouTubeの動画検索が可能。
・画面に向かってユーザーが手をかざして基本操作が行える「モーション認識」に対応した。
・上部にカメラを内蔵し、ジェスチャーによるボリュームの変更／ch選局／外部入力切替／電源OFFの操作ができる。
・「Miracast」規格に対応し、モバイル機器で視聴していた映像や画像を大画面テレビで見られる。
・MHLにより、対応スマートフォンとの有線接続して操作可能。
・テレビとスマートフォンのペアリングに、NFCをベースした「Tag On」サービスを提供。

両社でこぼこはあるが、音声認識から、ジェスチャー、スマフォ連携など、どうしたら簡単に使ってもらえるか、という命題に対し、様々な試みで対応しようという意欲が感じられる。

ただ、LGの方は、音声認識がWeb検索でしか使えなかったり、せっかく内蔵したカメラの使い道も限定的で、もったいない感じは否めない。
完成度は、総じてパナソニックの方が上のような気がする。

いずれにせよ、「タッチパッド付きフルキーボードでいいじゃん」と先祖帰りのようなUIを採用したGoogle TVとは大違いだ。

パナソニックにとっては、ひょっとしたら最後のプラズマテレビかも？などとささやかれるこの頃だが、「VIERA VT60」シリーズは、画質や録画機能も含めて、ハイエンドにふさわしい仕上がりになっていると思うので、数少なくなった日本のテレビメーカーとして、韓国勢に負けずに頑張って欲しいな。