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家庭向け初の3Dスキャナ搭載「オールインワン3Dプリンタ」 [工具]

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「物を中に入れてスキャンするだけ」 - 手軽な3Dデータ作成が特徴、3Dスキャナ搭載「ダヴィンチ 1.0 AiO」発表会 | マイナビニュース

スキャナを搭載した3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0 AiO」--技術なしで3Dコピーを可能に - CNET Japan

XYZプリンティングジャパンが、家庭向け3Dプリンタとして初めてスキャナ機能を搭載した「ダヴィンチ 1.0 AiO」という新製品を11月中旬に発売する。
紙に印刷するプリンタも、売れ筋は、スキャナ、コピー機能を搭載したプリンタ複合機となっているが、そのコンセプトを3Dプリンタに持ち込んだ商品と言える。
ただ、その想像を超える部分もあるが、そうでない部分もあるようだ。

外観を見ると、ごく普通の3Dプリンタに見えるが、造形する台座にスキャンしたい物を置くと、2基のスキャンユニットで、直径15cm、高さ15cm以内の対象物をスキャンできるそうだ。
その割に、本体サイズはW468×D558×H510mm、重量は23kgと従来の3Dプリンタと大差ないのは素晴らしい。ただ、以前にも書いたが、家庭用を標榜するなら、奥行45cmの家具の上に置けるサイズを狙って欲しかった。

直径15cm、高さ15cm以内というサイズは、3Dスキャナとしてみるとちょっと小さい。この辺は、3Dスキャナと3Dプリンタを一つの筐体で兼ねる制限が感じられる。3Dスキャンした大きな物体を、3D CADで3Dプリントできるサイズの部品に分割し、3Dプリントするような使い方には向かないかも。
せめて、分割してスキャンしたものを、後で自動合成できるといいのだが。

また、発表会では、スキャン内蔵の優位性を「知識がない人でもスキャン機能により、手軽に3Dプリントできる」「物を中に入れてスキャンするだけ。非常に簡単。82歳の母に使い方を教えたい」とアピールしていたが、それは言い過ぎ。

スキャンしたデータはPCに出力され、専用のドライバソフトウェア「XYZscan」で調整後、印刷ボタンをクリックすると、3Dプリントが行われるそうで、紙のプリンタ複合機のように、PCレスで、ワンタッチでコピーが行えるわけではない。
3Dスキャンは、この方式ではどうしても読み込めない部分が生じるし、スキャン精度もそれほど高くないはずなので、ある程度PCで補正してからでないと、怖くて3Dプリントできないので、この手順は当然だ。
決して、現時点で誰でもワンタッチでコピーが作れるようなシロモノではなく、一般の人を勘違いさせるような物言いは非常に危険だと思う。

ただ、価格は税込119,800円とのことで、この価格は安いとは思うので、ニッチな世界ではあるが、評判は呼びそうだ。

また、製品発表会では、今後改良していきたいポイントを挙げていて、そちらの方も興味深い。
一つは材料で、今後は金属材料のほか、柔らかいもの、固いものを融合したような素材も扱えるようにしたいらしい。今回の「ダヴィンチ 1.0 AiO」では、ABS樹脂ちPLA素材に対応する。
さらに、「フルカラー印刷」、「品質」、基板などにプリントできる「電子材料」への対応もロードマップとして考えているようだ。

考え方としては、とても賛同できるが、3Dプリンタが家庭で普通の人が使えるような製品になるまでは、まだまだ道のりは長いと思うので、あまり背伸びし過ぎないよう、着実にステップアップしていって欲しいな。

関連記事:
「ダヴィンチ 1.0」は3Dプリンタの起爆剤になるか?:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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