NTTドコモの2016年夏の新製品 [携帯キャリア]
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ドコモが2016年夏モデルを発表 - ケータイ Watch
NTTドコモが、2016年夏モデルを発表した。
スマートフォンが5機種、タブレットが1機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種と、例年に比べて少なくはなっているものの、それでも、auやソフトバンクに比べれば、バリエーションは多い。
スマホは、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」「AQUOS ZETA SH-04H」「arrows SV F-03H」「Disney Mobile on docomo DM-02H」、タブレットは「arrows Tab F-04H」、モバイルルーターは「Wi-Fi STATION HW-01H」というラインナップ。
また、キャリア独自の目玉機能として、新たに「スグ電」「VoLTE HD+」「おすすめ使い方ヒント」といった機能や「dリビング」などのサービスが発表され、対応端末も同時に発表されるあたり、MVNOの時代にあっても、差別化を諦めない姿勢はまだまだ強いようだ。
ドコモが機種数絞り「年間サイクル」に - ケータイ Watch
ただ、今後については、ドコモも新製品の数を絞る方針なのは間違いないようだ。モデルチェンジは、1年単位というのが、今後の方針になるらしい。
ドコモの音声通話、さらに高音質になった「VoLTE HD+」 - ケータイ Watch
「スグ電」なんかは「やり過ぎ」感もあるが、「VoLTE HD+」は、いい差別化かも。
VoLTEの周波数帯域ががAMラジオなみの50Hz~7kHzだったのに対し、VoLTE HD+ではさらに広いFMラジオなみの50Hz~14kHzという音声帯域を実現するらしい。ここまで行くと、固定電話以上の音質。
ただし、「VoLTE HD+」では、「EVS(Enhanced Voice Services)」という音声コーデックを使用するため、当初はそれに対応した「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」「AQUOS ZETA SH-04H」の3機種のみが利用できる。
ハイエンドではなく、むしろお年寄り向けの端末に搭載すれば喜ばれる機能だけに、そうした機種がないことが残念かも。
ところで、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」はグローバルモデルがベースだし、「Disney Mobile on docomo DM-02H」は、既存機種のソフトをディズニー仕様にしただけの機種。
「AQUOS ZETA SH-04H」「arrows SV F-03H」も、スペック的にはそれぞれソフトバンクの「AQUOS Xx3」「DIGNO F」と類似しており、純粋にドコモ向けに開発した機種とまでは言えない。
その意味では、製品開発の力の入れ具合は、既にソフトバンクあたりと変わりないのかもしれない。
それでも、「VoLTE HD+」などという現時点ではドコモだけの機能を、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」といったグローバルモデルにも早々と入れさせる政治力は、ソフトバンクも敵わないところだろう。
また、ドコモも、今回、au同様、3つの周波数帯のキャリアアグリゲーションにより、下り最大370Mbpssの通信速度を実現するが、対象機種は、モバイルルーター「Wi-Fi STATION HW-01H」のみ。消費電力など、実用的意味を考えれば、これは賢い選択だと思うな。
そして、ここまで3社の端末仕様をざっと眺めてきて気付く点としては、まず、ハイエンド機種にSnapdragon 820(MSM8996)という、2.2GHz×2と1.6GHz×2のクアッドコアのSoCを搭載した製品が多いこと。
このところ、ハイエンドというとヘキサコア(高速4コア+低消費電力4コア)のSoCを使っていたが、スマホ程度のシステムで果たしてCPUを増やすことがそんなに性能が向上するのかな?というのは、ずっと疑問だったのだが、MSM8996の採用増加は、その疑問が正しかったことを示しているのかもしれない。
こうしたスマホのソフトウェアの挙動を考えると、大きく、通信インタフェースを監視し、そのイベントに基づき動作する、低消費電力が要求されるアプリケーションと、ユーザの操作内容に基づき処理を行うアプリケーションに大別できるはず。
グラフィックスやネットワークが別のプロセッサで処理されるとしたら、実は、メインCPUの大きなアプリケーションの流れは2つしかなく、しかも、それほど複数プロセスを同時に動かさなければいけないような要因はない。
だったら、CPUの数をむやみに増やすよりも、CPUの数を絞って1個のCPUの処理速度を上げた方が、体感できるアプリケーションの速度も消費電力もコストにも得策だ。
その結論が出たから、最新のハイエンド機種は、高速な2.2GHz×2と、低消費電力な1.6GHz×2のクアッドコア構成なのだと思う。
また、Android OSのバージョンが、すべて6.0になっているのも注目。内蔵RAM容量も、3GBのものや4GBのものまで出現しているところを見ると、Android 6.0は、従来よりメモリリソースをたくさん必要とするのかもしれない。
それを考えると、既存機種のAndroid 6.0へのアップグレードは、期待薄なのかもしれないな。
ストレージについては、最大200GBのmicroSDXCカードが利用可能と明記する機種が増えた。
とはいえ、規格的な観点で見れば、おそらく従来モデルでも、exFATファイルシステムをサポートし、64GB以上のSDXCが読み書きできる製品であれば、200GBでも問題なく読み書きできる筈で、実際は、動作保証するかどうかだけの問題だと思う。
エルミタージュ秋葉原 ? microSD最大容量の256GBモデル登場。Samsungから「EVO Plus 256GB MicroSD Card」来月発売
ただ、一言注文を付けたくなるとしたら、サムスンは同日に、せっかく世界最大容量の256GBのmicroSDXCカード「EVO Plus 256GB MicroSD Card」を発表しているのに、
au、防水・防塵対応のフルスペック「Galaxy S7 edge SCV33」19日発売 - ケータイ Watch
サムスン製の「Galaxy S7 edge」シリーズの各社モデルは、「200GBのmicroSDXCカードまでサポート」としか書かれていない。
どうせ同じ日に発表するなら、自社内で動作検証して「256GBまで対応」と書けば、他社差別化になったのに。
これはちょっと間抜けだな。
関連記事:
auとソフトバンクの2016年夏の新製品:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
NTTドコモ2015-2016冬春新商品・新サービス発表会から:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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スマートフォンが5機種、タブレットが1機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種と、例年に比べて少なくはなっているものの、それでも、auやソフトバンクに比べれば、バリエーションは多い。
スマホは、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」「AQUOS ZETA SH-04H」「arrows SV F-03H」「Disney Mobile on docomo DM-02H」、タブレットは「arrows Tab F-04H」、モバイルルーターは「Wi-Fi STATION HW-01H」というラインナップ。
また、キャリア独自の目玉機能として、新たに「スグ電」「VoLTE HD+」「おすすめ使い方ヒント」といった機能や「dリビング」などのサービスが発表され、対応端末も同時に発表されるあたり、MVNOの時代にあっても、差別化を諦めない姿勢はまだまだ強いようだ。
ドコモが機種数絞り「年間サイクル」に - ケータイ Watch
ただ、今後については、ドコモも新製品の数を絞る方針なのは間違いないようだ。モデルチェンジは、1年単位というのが、今後の方針になるらしい。
ドコモの音声通話、さらに高音質になった「VoLTE HD+」 - ケータイ Watch
「スグ電」なんかは「やり過ぎ」感もあるが、「VoLTE HD+」は、いい差別化かも。
VoLTEの周波数帯域ががAMラジオなみの50Hz~7kHzだったのに対し、VoLTE HD+ではさらに広いFMラジオなみの50Hz~14kHzという音声帯域を実現するらしい。ここまで行くと、固定電話以上の音質。
ただし、「VoLTE HD+」では、「EVS(Enhanced Voice Services)」という音声コーデックを使用するため、当初はそれに対応した「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」「AQUOS ZETA SH-04H」の3機種のみが利用できる。
ハイエンドではなく、むしろお年寄り向けの端末に搭載すれば喜ばれる機能だけに、そうした機種がないことが残念かも。
ところで、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」はグローバルモデルがベースだし、「Disney Mobile on docomo DM-02H」は、既存機種のソフトをディズニー仕様にしただけの機種。
「AQUOS ZETA SH-04H」「arrows SV F-03H」も、スペック的にはそれぞれソフトバンクの「AQUOS Xx3」「DIGNO F」と類似しており、純粋にドコモ向けに開発した機種とまでは言えない。
その意味では、製品開発の力の入れ具合は、既にソフトバンクあたりと変わりないのかもしれない。
それでも、「VoLTE HD+」などという現時点ではドコモだけの機能を、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」といったグローバルモデルにも早々と入れさせる政治力は、ソフトバンクも敵わないところだろう。
また、ドコモも、今回、au同様、3つの周波数帯のキャリアアグリゲーションにより、下り最大370Mbpssの通信速度を実現するが、対象機種は、モバイルルーター「Wi-Fi STATION HW-01H」のみ。消費電力など、実用的意味を考えれば、これは賢い選択だと思うな。
そして、ここまで3社の端末仕様をざっと眺めてきて気付く点としては、まず、ハイエンド機種にSnapdragon 820(MSM8996)という、2.2GHz×2と1.6GHz×2のクアッドコアのSoCを搭載した製品が多いこと。
このところ、ハイエンドというとヘキサコア(高速4コア+低消費電力4コア)のSoCを使っていたが、スマホ程度のシステムで果たしてCPUを増やすことがそんなに性能が向上するのかな?というのは、ずっと疑問だったのだが、MSM8996の採用増加は、その疑問が正しかったことを示しているのかもしれない。
こうしたスマホのソフトウェアの挙動を考えると、大きく、通信インタフェースを監視し、そのイベントに基づき動作する、低消費電力が要求されるアプリケーションと、ユーザの操作内容に基づき処理を行うアプリケーションに大別できるはず。
グラフィックスやネットワークが別のプロセッサで処理されるとしたら、実は、メインCPUの大きなアプリケーションの流れは2つしかなく、しかも、それほど複数プロセスを同時に動かさなければいけないような要因はない。
だったら、CPUの数をむやみに増やすよりも、CPUの数を絞って1個のCPUの処理速度を上げた方が、体感できるアプリケーションの速度も消費電力もコストにも得策だ。
その結論が出たから、最新のハイエンド機種は、高速な2.2GHz×2と、低消費電力な1.6GHz×2のクアッドコア構成なのだと思う。
また、Android OSのバージョンが、すべて6.0になっているのも注目。内蔵RAM容量も、3GBのものや4GBのものまで出現しているところを見ると、Android 6.0は、従来よりメモリリソースをたくさん必要とするのかもしれない。
それを考えると、既存機種のAndroid 6.0へのアップグレードは、期待薄なのかもしれないな。
ストレージについては、最大200GBのmicroSDXCカードが利用可能と明記する機種が増えた。
とはいえ、規格的な観点で見れば、おそらく従来モデルでも、exFATファイルシステムをサポートし、64GB以上のSDXCが読み書きできる製品であれば、200GBでも問題なく読み書きできる筈で、実際は、動作保証するかどうかだけの問題だと思う。
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タグ:SO-04H 2016年夏 タブレット モバイルWi-Fiルーター XPERIA X Performance NTTドコモ スマホ 新製品 スマートフォン ドコモ 新モデル Galaxy S7 edge SC-02H AQUOS ZETA SH-04H arrows SV F-03H Disney Mobile DM-02H ARROWS Tab F-04H Wi-Fi STATION HW-01H スグ電 VoLTE HD+ おすすめ使い方ヒント dリビング グローバルモデル キャリアアグリゲーション Snapdragon 820 MSM8996 クアッドコア ヘキサコア 消費電力 Android 6.0 200GB microSDXC サムスン 256GB EVO Plus 256GB MicroSD Card
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