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カナル型イヤホン「MOONDROP Quarks」の感想 [ポータブルオーディオ]

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先日、購入したカナル型イヤホン「MOONDROP Quarks」を、ソニーのポータブルDAP「NW-A105」に繋いで、色々なタイプの音源を試聴してみたので、簡単に感想を書いておきたい。

一通り聞いてみて、まずは「悪くないけど、そこまで凄いか?」というのが第一印象。

ネットでは価格を超えた素晴らしい音質という高い評価が目立っていたので、余計そう感じたのかも。

まず高音は、強調感がなく嫌な音はしないが、おとなしい音で、スペック表に、再生周波数帯域も、4~43,000Hz (IEC61094)と書かれていた割には、あまり高い周波数帯域まで伸びいる繊細さ、みたいなものは感じない。

ちょっと不思議に思い、パッケージ裏に書かれた周波数特性のグラフを、スマホで撮影し、拡大して確認してみたら納得。

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このグラフによれば、高域は、10KHzから上は急降下しており、聴感上の高音の出方とも一致する。
「ハイレゾ」ロゴは取得できるはずがないし、それ以前に、これでは繊細な高域の倍音が再生できるはずがない。

IEC61094規格準拠の測定方法だとはいえ、このグラフで、よく43,000Hzまで超高音が出ているかのような表記をする度胸があるなと思う。

中域は、ワンポイントマイク収録のボーカルのリアルがある程度出て、キツすぎもせず、ちょうどいい感じ。

低域は、量感はあまりないが、締まった低音で、おそらく50Hzぐらいまではしっかり出ている。
さすがに、それ以下の帯域は出ておらず、バスドラムやパイプオルガン、ホラー映画の効果音などの風圧に近いような超低音は無理だが、ベースやピアノなどの低音はクリアでいい。

6mm径のダイナミックドライバーにしては、この低音は大したものだなと思い、理由を考えてみたのだが、まず、低音の締まりは、ネオジム磁石の磁力の強さのお陰だろう。

その上で、イヤホンユニットの径が小さく、軽くコンパクトで、しっかり耳の穴をふさいでくれることで、低音域の減衰が少なく、ある程度低音の量感も確保できているのだと思う。

実際、このイヤホンを装着すると、普段使っているカナル型イヤホンに比べて非常に遮音効果が高く、まるでノイズキャンセリング機能があるみたいに、外音が遮断される。
これは、特に低音の音漏れ(その分、耳に届く低音が失われる)を減らす効果が大きいはず。

トータルで見れば、ブラスが活躍するようなジャズや、スケール感が必要なクラシックは物足りない感じになるが、バランスはよくクセもあまりないため、ロックやポップスなどは楽しめる。

2,000円という価格を考えれば、十分その価値はあるとは思う。

ただ、SNSなどで言われてように「価格設定がバグっている」ほどの高音質か?と言われると、そこまでのことはないと思うけどな。

私的には、声が聴きやすいので、ラジオやポッドキャストを気軽に聴くのに、使いたいと思う。

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