新型シエンタ・2度目の試乗(3) ブレーキの優秀さ [乗り物]
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これまで、いくつものハイブリッド車に試乗してきたのだが、どの車も、フットブレーキの感覚で、全く違和感を感じないものはなかった。
違和感の一つは、ブレーキを踏んでいった時の回生ブレーキの効き具合の変化。
ブレーキペダルを踏んでいったときに、最初は効きが弱く、途中から急に効き具合が強くなるケースが多い。
もう一つは、ブレーキを深く踏んで、回生ブレーキから、油圧ブレーキに切り替わった時の感覚の変化だ。
それまでの回生ブレーキと、ブレーキの効き具合が明らかに変わるため、いわゆるカックンブレーキになりやすい。
ところが、新型シエンタを運転していて、これまでのハイブリッドカーにはない感覚を味わえている。
まず、ブレーキの踏み込みに対して、回生ブレーキの効き具合がリニアで、車がスムーズに減速できる。
さらに、回生ブレーキからフットブレーキへの切り替わりがスムーズ。というより、運転していて、その切り替わりのタイミングが認識できないほど。
ディーラーの方に聞くと、先代プリウスぐらいからこのブレーキフィールになったといい、それが新型シエンタでも継承されているのだろう、ということらしい。
運転中にふと思い、基本、停止直前までは、回生ブレーキしか使わないのなら、フットブレーキと、シフトのBレンジの違いって何?と聞いてみたら、バッテリーが充電可能な状態であれば、違いはないという。
そもそも、トヨタのハイブリッド車であれば、どんだけ走ろうがブレーキはほとんど減らないため、お店の人も、ここ10年ぐらい、お店でハイブリッド車のブレーキ交換をしているのを見たことがないという。
また、バッテリー残量については、バッテリーが劣化しにくいよう、なるべくフル充電にも、過充電にもならないようハイブリッドシステムを制御しているそうだ。
YouTube動画などで、「EVモードで走り続けると、過放電でバッテリーを痛める」と警告している、古い知識の動画があるが、最近のハイブリッド車では、バッテリーを痛める残量にならないよう、勝手にエンジンによる発電を制御してくれるので、少なくともトヨタ車では、全く気にしなくてもいいそうだ。
もちろん、ブレーキで残念なのは、もうさんざん言われているが、電動パーキングブレーキ&オートホールド機能の搭載が見送られたこと。
と言っても、元々新型シエンタの駆動系のベースとなると言われていた、2代目アクアの駆動系で、電動パーキングブレーキが搭載されていなかったことから、新型シエンタでも搭載されない可能性がある気がしていた。
トヨタ・アクアが一部改良で安心・安全装備がさらに充実!|ハッチバック|Motor-Fan[モーターファン]
決定的だったのは、新型シエンタが発表される直近の2022年7月に、2代目アクアの一部改良が発表された中、電動パーキングブレーキが含まれていなかったこと。
この時点で、新型シエンタも望み薄だと感じていたので、それほどショックだった訳ではない。
また、よく「電動パーキングブレーキが、一度使い始めると、もう元には戻れない」というが、私自身は、これまで電動パーキングブレーキ搭載の車に乗ったことがないので、そのメリットが体感として分かっておらず、「絶対ないと嫌」というほどの否定的感情がないのも事実だ。
ただ、これだけあちこちで「唯一の欠点」みたいに叩かれると、トヨタも早急に対応を検討しなければならないだろう。
とはいえ、トヨタでは、それ以前の問題で、リアブレーキがドラム式のヤリスでもアクアでも電子パーキングブレーキがまだ搭載されていない。
新型シエンタに電動パーキングブレーキ (EPB)が装備されない理由 : ヤリスクロスのブログ
こちらの記事によれば、ドラム式リアブレーキに電動パーキングブレーキを搭載するのは、安全性上の問題が大きいらしく、リスク管理が厳しいトヨタでは、その問題が解決するまでは、搭載にGOが出ないのだと思う。
実際、これまでも、ホンダやダイハツでもリコールが発生しており、ダイハツのタイヤ裏側の、電動パーキングのアクチュエーターが装着されている部分の写真も見たことがあるが、何の保護もなく露出しており、確かに、路面の何かがぶつかれば、壊れてブレーキが効かなくなる危険性を感じた。
逆に言えば、安全上の技術課題が解決すれば、トヨタもすぐさま対応してくるはず。
アクア向けに、すでにトヨタの安全基準を満たす電動パーキングブレーキを開発中である可能性もあり、それが、2023年7月の2年目のマイナーチェンジで搭載されるとしたら、2023年9月に予想されるシエンタの一部改良でも、電子パーキングブレーキが搭載される可能性はあるだろう。
もちろん、それは私の個人的予測にすぎないが、YouTubeによくある新型フリードの、根拠のない妄想的な予想スペックなんかよりは、よっぽど可能性は高いと思う(ちなみに、こういう人の新型シエンタの予想動画が、今から見れば酷いデタラメだったことからも、それが分かる)。
とはいえ、私の場合、1年目の一部改良を待っていては、今乗っている車の11年目の車検を通さざるを得なくなるので、そこは割り切って、諦めざるを得なかった。
そこには、あまり後悔みたいなものはないかな。
関連記事:
新型シエンタ・2度目の試乗(2) 走りについて:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
新型シエンタ・2度目の試乗(4) その他:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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これまで、いくつものハイブリッド車に試乗してきたのだが、どの車も、フットブレーキの感覚で、全く違和感を感じないものはなかった。
違和感の一つは、ブレーキを踏んでいった時の回生ブレーキの効き具合の変化。
ブレーキペダルを踏んでいったときに、最初は効きが弱く、途中から急に効き具合が強くなるケースが多い。
もう一つは、ブレーキを深く踏んで、回生ブレーキから、油圧ブレーキに切り替わった時の感覚の変化だ。
それまでの回生ブレーキと、ブレーキの効き具合が明らかに変わるため、いわゆるカックンブレーキになりやすい。
ところが、新型シエンタを運転していて、これまでのハイブリッドカーにはない感覚を味わえている。
まず、ブレーキの踏み込みに対して、回生ブレーキの効き具合がリニアで、車がスムーズに減速できる。
さらに、回生ブレーキからフットブレーキへの切り替わりがスムーズ。というより、運転していて、その切り替わりのタイミングが認識できないほど。
ディーラーの方に聞くと、先代プリウスぐらいからこのブレーキフィールになったといい、それが新型シエンタでも継承されているのだろう、ということらしい。
運転中にふと思い、基本、停止直前までは、回生ブレーキしか使わないのなら、フットブレーキと、シフトのBレンジの違いって何?と聞いてみたら、バッテリーが充電可能な状態であれば、違いはないという。
そもそも、トヨタのハイブリッド車であれば、どんだけ走ろうがブレーキはほとんど減らないため、お店の人も、ここ10年ぐらい、お店でハイブリッド車のブレーキ交換をしているのを見たことがないという。
また、バッテリー残量については、バッテリーが劣化しにくいよう、なるべくフル充電にも、過充電にもならないようハイブリッドシステムを制御しているそうだ。
YouTube動画などで、「EVモードで走り続けると、過放電でバッテリーを痛める」と警告している、古い知識の動画があるが、最近のハイブリッド車では、バッテリーを痛める残量にならないよう、勝手にエンジンによる発電を制御してくれるので、少なくともトヨタ車では、全く気にしなくてもいいそうだ。
もちろん、ブレーキで残念なのは、もうさんざん言われているが、電動パーキングブレーキ&オートホールド機能の搭載が見送られたこと。
と言っても、元々新型シエンタの駆動系のベースとなると言われていた、2代目アクアの駆動系で、電動パーキングブレーキが搭載されていなかったことから、新型シエンタでも搭載されない可能性がある気がしていた。
トヨタ・アクアが一部改良で安心・安全装備がさらに充実!|ハッチバック|Motor-Fan[モーターファン]
決定的だったのは、新型シエンタが発表される直近の2022年7月に、2代目アクアの一部改良が発表された中、電動パーキングブレーキが含まれていなかったこと。
この時点で、新型シエンタも望み薄だと感じていたので、それほどショックだった訳ではない。
また、よく「電動パーキングブレーキが、一度使い始めると、もう元には戻れない」というが、私自身は、これまで電動パーキングブレーキ搭載の車に乗ったことがないので、そのメリットが体感として分かっておらず、「絶対ないと嫌」というほどの否定的感情がないのも事実だ。
ただ、これだけあちこちで「唯一の欠点」みたいに叩かれると、トヨタも早急に対応を検討しなければならないだろう。
とはいえ、トヨタでは、それ以前の問題で、リアブレーキがドラム式のヤリスでもアクアでも電子パーキングブレーキがまだ搭載されていない。
新型シエンタに電動パーキングブレーキ (EPB)が装備されない理由 : ヤリスクロスのブログ
こちらの記事によれば、ドラム式リアブレーキに電動パーキングブレーキを搭載するのは、安全性上の問題が大きいらしく、リスク管理が厳しいトヨタでは、その問題が解決するまでは、搭載にGOが出ないのだと思う。
実際、これまでも、ホンダやダイハツでもリコールが発生しており、ダイハツのタイヤ裏側の、電動パーキングのアクチュエーターが装着されている部分の写真も見たことがあるが、何の保護もなく露出しており、確かに、路面の何かがぶつかれば、壊れてブレーキが効かなくなる危険性を感じた。
逆に言えば、安全上の技術課題が解決すれば、トヨタもすぐさま対応してくるはず。
アクア向けに、すでにトヨタの安全基準を満たす電動パーキングブレーキを開発中である可能性もあり、それが、2023年7月の2年目のマイナーチェンジで搭載されるとしたら、2023年9月に予想されるシエンタの一部改良でも、電子パーキングブレーキが搭載される可能性はあるだろう。
もちろん、それは私の個人的予測にすぎないが、YouTubeによくある新型フリードの、根拠のない妄想的な予想スペックなんかよりは、よっぽど可能性は高いと思う(ちなみに、こういう人の新型シエンタの予想動画が、今から見れば酷いデタラメだったことからも、それが分かる)。
とはいえ、私の場合、1年目の一部改良を待っていては、今乗っている車の11年目の車検を通さざるを得なくなるので、そこは割り切って、諦めざるを得なかった。
そこには、あまり後悔みたいなものはないかな。
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