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4k放送がいよいよ始まる [AV機器]

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6月2日開始の4K試験放送、チャンネル名は「Channel4K」。13時~19時まで無料放送 - AV Watch

NexTV-F、4K試験放送の準備は「順調」 - ITmedia LifeStyle

6月2日から、世界初の4k試験放送が始ったそうだ。CSデジタル放送「スカパー!プレミアムサービス」から。

視聴は無料のようだが、スカパー!プレミアムサービスへの可能が必須なのか、非加入でも見られるのかは、ニュースリリースではよく分からなかった。
スカパー!プレミアムを見るには、専用アンテナを立てないといけないので、まあ、そこまでして、4k放送だけを見たい人はあまりいないと思うが。

画像の解像度は3840×2160/60pで、映像圧縮方式にはH.254/AVCの約2倍の圧縮効率となるH.265/HEVCを使用することで、映像ビットレートを約35Mbpsに抑え、音声やその他のデータも含めて、CS衛星の1トランスポンダーの最大容量40.5Mbps以内に収めた。

カラーフォーマットは4:2:0(YCbCr 4:2:0)で、色情報は多少落とされているが、4k放送自体の真価は十分感じられるだろう。

シャープ、初の4K放送チューナ「AQUOS 4Kレコーダー」 - AV Watch

ソニー、4K放送チューナを今秋発売へ。外付HDD録画も - AV Watch

それに合わせて、シャープやソニーから、対応チューナーが発表された。
HDDを繋いで、録画もできる機種も出るそうだ。

思ったよりメーカーは本気のようだが、コンテンツは、13時~19時まで、すなわち会社員はリアルタイムでは見られない時間帯に、いくつかの収録済みコンテンツをリピートで流すだけなので、それほど本気さは感じない。
世界初という「名」をとりたかったというのが本音か。

J:COM、2日からの4K試験放送をCATVで配信。他社35局にも - AV Watch

それに負けじと、同じ日に、CATV事業者のJ:COMも、4K試験放送を開始したそうだ。
ただし、こちらは直ちに一般視聴者が家で見られる訳ではないので、世界初の地位はスカパー!に譲った感じだし、報道での取り上げ方も小さかった。
当面、東京スカイツリータウン内にある「J:COM Wonder Studio」など全国のJ:COMエリア11カ所で4K試験放送を一般公開するが、家庭でSTBなどで視聴できるようになるのは2016年頃になるそうなので、まだまだ先だ。
ビットレートなどの情報も非公開で、パブリックビューイング用なので、流れるコンテンツも、当面、デモ映像程度のリピートに留まりそうだ。

この放送の面白いのは、QAM変調のRFと、CMTS(Cable Modem Termination Systems)を通してIPの両方で配信する点。
J:COMは、様々な仕様が異なるCATV事業者を参加に収め、巨大なCATV事業者に成長しているので、おそらく傘下のCATV事業者によって、RFでもIPでも配信できるように配慮が必要なのだろう。

Magazine | Inter BEE Online

こちらのニュースを見ると、欧州でも、日本と競うように、4kを今立ち上げようと必死みたいだ。
日本と違うのは、衛星放送だけでなく、地上アナログ放送を終了した空き地で、4kを始めようとする動きがあること。
ただ、実際の試験放送のスペックを見ると、20Mbps程度だったりして、そんな低いレートだったら、フルHDで放送した方が、トータルの画質はいいんじゃないかと思える程度。
元々、今の地デジ放送でも、欧州は画質よりチャンネル数を増やす方向の局が多く、あまり画質に対するニーズが小さいのかな、と思えてしまうので、本当にニーズがあるのか疑問に思う。

【4Kテレビの未来は?】米国の放送局「4Kテレビは3Dテレビと同様に失敗する」 : ジャックログ  2chJacklog

一方、米国では、4kテレビは多数売られているのだが、CATVも含め、配信事業者がまだ4k配信に積極的になっているとは言えない状況らしい。

この状況を見ると、4k配信では、日本が一歩進んでいる状況とは言えるが、この状況を俯瞰で見れば、日本だけが無駄にオーバークオリティで、またもやガラパゴス化しようとしている、と見えなくもない。

私自身も、わざわざテレビを買い換えてまで見たいと思っていないのは、老眼が始まったせいもあるが、それを抜きにして考えても、4kが普及することには懐疑的だ。

「ハイビジョンも、昔も、こんなもん要らないと言われた」という意見はあるみたいだが、SDTVから画素数が約6倍に増えたフルHDの画質は明らかに差があった。
それに対し、フルHDから画素数が4倍に増えた4kも、それなりに高画質に見えるが、画質向上の実感は、画素数に対してリニアに感じる訳ではなく、おそらく体感的には対数的な感覚になるはず。
だから、NHKも、フルHDに変わったときの感動を味わうためには、8kが必要と思っているのだろうが、それはかなり大変で、まだまだ先の話だ。
それ以前に、画質にそこまでこだわることは、資源の無駄遣いだと思えてならない。

結局、日本だけが頑張ったが、世界には見向きもされなかった、みたいなことにならないか、4kについては本気で心配するな。

関連記事:
4kのネット配信の動向:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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