円高なのにガソリンが値上がりしているのはなぜ? [エネルギー]
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ガソリン11週連続値上がり、レギュラー前週比0.4円高の119.2円 | レスポンス(Response.jp)
最近円高傾向が強まっていて、一時は1ドル122円ぐらいまで行った為替レートが、1ドル105円にまで達して、底値から14%も上昇している。
円高になれば、一般的には輸入品の値段は下がる筈なのだが、何故だかガソリンの価格は値上がり傾向になり、近所でも一時95円まで下がった値段が、今は115円を超えている。
例年、ゴールデンウィーク中は、ガソリンの需要も高まるため、値段も上昇気味になるのは理解しているが、ゴールデンウィークが終わっても下がる様子が見えないのはなぜだろうか、と調べてみた。
カナダ・アルバータ州の森林火災が拡大、原油価格の上昇要因に | ロイター
一つの原因は、カナダ・アルバータ州の大規模森林火災で、カナダの産油量の約16%に当たる少なくとも日量64万バレルが停止しているそうで、それが懸念され、国際原油価格の上昇要因になっているという。
しかし、カナダの産油量なんて米国のシェールガスに比べても多寡が知れているから、これだけで納得できるものではない。
ガソリン:8週連続値上がり 全国平均117円80銭 - 毎日新聞
こちらの記事では、「クウェートでのストライキによる生産の一時停止などで供給不足の懸念が高まった」とあるが、カナダの件よりもさらに一時的な要因であり、全く納得できる原因ではない。
サウジ原油の値上がり続く 4月11%高、供給過剰解消の見方 :日本経済新聞
こちらの記事も、「中国などのガソリン需要が底堅く、供給過剰が解消に向かうとの見方が相場の押し上げ要因となった。」とあり、結局、値上がりの理由は「見方」という投機筋がよく使う、あいまいな理由でしかない。
原油価格が上昇、背景にドル安、米産油削減
こちらの記事では、石油市場は「米の採掘量縮小」を背景に値上がりを続けている、とある。
驚くことに、経済専門のニュースサイトなどを検索しても、「円高なのにガソリンが値上がり」していることに対し、一つとして明快な原因を説明していない。
どの記事も原因が「懸念」とか「見方」とかいう投機筋がよく使う便利な理由しか挙がっていないのだ。
実際に供給不足になったわけではなく、「懸念」や「見方」で動いているということは、市場の需給関係ではなく、投機筋が何らかの意図で相場を動かしているという可能性は高そうだ。
最近原油価格が少しずつ上昇している原因は、アメリカのシェール... - Yahoo!知恵袋
こちらの質問でも、同じようなことを感じている方がいるな。
中国の景気は回復する様子は見えないし、OPECも減産していないので、値上がりする理由がない。
原油価格、50ドル超えも持続的上昇は不確か - WSJ
こちらの記事でも、原油価格の値上がり原因についての分析はないが、この高値が長続きしない可能性が高いことを示唆している。
一つ引っかかるとしたら、いくつかの記事に出てくる「米のシェールガスの採掘量縮小」という理由。
シェール革命、失敗か?原油安に窮するシェール企業続出|データ・マックス NETIB-NEWS
シェールオイル/ガスの採掘会社が、このところの原油安で、採算が取れずバタバタと倒産しているという話を聞く。
これらの会社への投資額は、100兆円を超えるとも言われており、中国バブルに比べれば小さいが、決して中国を笑えないレベル。
もしこれらが一斉に破たん、シェールガスの生産が途絶えたら、確かに、原油価格は上昇するはず。投機筋としては、それを先読みしているのかもしれないな。
そして、それにより原油価格が大幅に上昇すれば、そこで、倒産したシェールオイル/ガスの採掘会社の資産を安くで買い取った別の会社が、身軽な状態で再びシェールオイル/ガスの生産を再開すれば、再び原油価格は下落するはず。
投機筋は、それさえもを見越して、反転して下がる前に売りに走るつもりかもしれない。
関連記事:
今冬は、ガソリンや灯油が安い:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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円高になれば、一般的には輸入品の値段は下がる筈なのだが、何故だかガソリンの価格は値上がり傾向になり、近所でも一時95円まで下がった値段が、今は115円を超えている。
例年、ゴールデンウィーク中は、ガソリンの需要も高まるため、値段も上昇気味になるのは理解しているが、ゴールデンウィークが終わっても下がる様子が見えないのはなぜだろうか、と調べてみた。
カナダ・アルバータ州の森林火災が拡大、原油価格の上昇要因に | ロイター
一つの原因は、カナダ・アルバータ州の大規模森林火災で、カナダの産油量の約16%に当たる少なくとも日量64万バレルが停止しているそうで、それが懸念され、国際原油価格の上昇要因になっているという。
しかし、カナダの産油量なんて米国のシェールガスに比べても多寡が知れているから、これだけで納得できるものではない。
ガソリン:8週連続値上がり 全国平均117円80銭 - 毎日新聞
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サウジ原油の値上がり続く 4月11%高、供給過剰解消の見方 :日本経済新聞
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原油価格が上昇、背景にドル安、米産油削減
こちらの記事では、石油市場は「米の採掘量縮小」を背景に値上がりを続けている、とある。
驚くことに、経済専門のニュースサイトなどを検索しても、「円高なのにガソリンが値上がり」していることに対し、一つとして明快な原因を説明していない。
どの記事も原因が「懸念」とか「見方」とかいう投機筋がよく使う便利な理由しか挙がっていないのだ。
実際に供給不足になったわけではなく、「懸念」や「見方」で動いているということは、市場の需給関係ではなく、投機筋が何らかの意図で相場を動かしているという可能性は高そうだ。
最近原油価格が少しずつ上昇している原因は、アメリカのシェール... - Yahoo!知恵袋
こちらの質問でも、同じようなことを感じている方がいるな。
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原油価格、50ドル超えも持続的上昇は不確か - WSJ
こちらの記事でも、原油価格の値上がり原因についての分析はないが、この高値が長続きしない可能性が高いことを示唆している。
一つ引っかかるとしたら、いくつかの記事に出てくる「米のシェールガスの採掘量縮小」という理由。
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もしこれらが一斉に破たん、シェールガスの生産が途絶えたら、確かに、原油価格は上昇するはず。投機筋としては、それを先読みしているのかもしれないな。
そして、それにより原油価格が大幅に上昇すれば、そこで、倒産したシェールオイル/ガスの採掘会社の資産を安くで買い取った別の会社が、身軽な状態で再びシェールオイル/ガスの生産を再開すれば、再び原油価格は下落するはず。
投機筋は、それさえもを見越して、反転して下がる前に売りに走るつもりかもしれない。
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