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ノーリツのハイブリッド給湯・暖房システムも悪くないかも [エネルギー]

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ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE - リンナイ

ハイブリッド給湯・暖房システムというと、リンナイが一番最初に製品化し、その後も地道に改良が行われており、ハイブリッド給湯・暖房システム=リンナイの「ECO ONE」というイメージが定着している。
ハイブリッド給湯・暖房システムという一般名称より、リンナイの「ECO ONE」という商品名の方が通りがいいぐらいだ。

ノーリツも、リンナイに次いでハイブリッド給湯・暖房システムを発売したのだが、製品ラインナップも少なく、後継製品もその後なかなか発売されず、機能面、性能面でも「ECO ONE」に引き離された感じがあって、影が薄かった。

以前、リンナイの展示説明員に、ノーリツの製品と比較しての強みを聞いたときに言っていたのは、設置場所や湯量に応じた製品ラインナップが豊富であり、エネルギー効率でも勝っていることが強みとのこと。
また、ノーリツのハイブリッド給湯・暖房システムは、実は、エコキュートのヒートポンプやタンクを流用しているので、ハイブリッド給湯・暖房システム用には最適化できていない、といった弱点を指摘していた。

140L_1605_21_1609.jpg

リンナイ 20160420_1fr8.pdf

ところが、最近、情報を再確認したところ、2016年9月1日に、久々のハイブリッド給湯・暖房システムの新モデルを発売していたことが判明。内容を詳しく確認してみたところ、なかなかよさそうなのでご紹介したい。

戸建住宅用ハイブリッド給湯・暖房システム [貯湯タンク容量140L]|【ノーリツ】の給湯器・湯沸かし器

まず、最大の特徴として、給湯一次エネルギー効率が145%を達成しており、ECO ONE(100L貯湯タイプ)で125%を大きく上回った。

これは、貯湯ユニットのタンク容量が、従来の90Lから140Lに拡大したことも大きく効いているようだ。
要するに、熱効率のいいヒートポンプでお湯を沸かす量を増やすことで、ガスのエコジョーズ給湯器を使用する比率を下げれば、エネルギー効率は向上する。

ただ、ヒートポンプで作って貯めたお湯が無駄になっては、高いエネルギー効率も無駄になってしまう。
しかし、よく考えると、一畳タイプのユニットバスの浴槽の容量って200L以上あることが多く、ECO ONEが貯めてくれる100Lのお湯では半分もたまらないので、必ずガスでお湯を沸かして追加する必要があった。
ノーリツの140Lという湯量は、おそらくお風呂1回分のお湯(浴槽の7割程度)が、ガスを使わずに満たせる十分な量であり、毎日お風呂に入る家庭であれば無駄になることはない。

また、リンナイもまだ採用していない、環境負荷も小さく冷媒効率も高いノンフロン冷媒「R290」を採用したのも、エネルギー効率の向上に貢献していると思われる。

さらに、「スマート制御」により、過去のお湯の利用パターンを学習し、必要に応じた貯湯を行うという。
具体的には、予測湯量に応じて、貯湯温度を1℃刻みでコントロールし、台所のお湯使用など予測湯量が少ない時間帯は効率のいい低温(46℃)、貯湯、お湯はりなど予測湯量の多い時は高温(47~60℃)で貯湯することで、エネルギー効率を向上させている。
ヒートポンプは、沸かす湯の温度が高くなるほど、エネルギー効率が下がるから、こうしたきめ細かな制御は効果的だろう。

また、季節に応じたヒートポンプ出力の自動制御を新たに搭載し、給水温度に応じてヒートポンプの出力を自動調整し最適な運転が可能となっているそうで、おそらく水の温度が高い夏場はエネルギー効率が向上するのかもしれない。

さらに、ふろ熱回収機能を新たに搭載し、1日の終わりに浴槽の残り湯の熱を貯湯ユニットへ自動回収することで、翌日のお湯張りに使用するエネルギーを約12%削減するという。
「えーっ、汚れたお湯を翌日も使うの?」と思ったら、残り湯を熱交換器に通して貯水ユニットの水を温め、また浴槽に戻すため、貯水ユニットの水が汚れることはないし、熱交換後の残り湯は洗濯などにも使うことができるそうだ。

また、例えば、我が家では、夏場はお風呂を沸かさずシャワーのみだし、冬場は二日に一回お風呂に入ることが多いのだが、このスマート制御が、こうした使い方も学習してくれるのかが気になる。
我が家的には、夏場は貯める湯量を少なくして欲しいし、冬場は、一日おきに貯める湯量を増減して欲しいが、冬場は急遽二日連続で入るようなこともあるので、制御は難しそうだな。
どの程度きめ細かな学習を行ってくれるのか、質問もしてみたが、具体的な回答は得られなかったので、多少の不安は感じる。

設置に関しても、奥行きが550mmあれば設置可能になったので、都会の狭小住宅でも設置できる家が増えそうだ。

保証に関しては、元々5年のメーカー保証が付いていて、さらに、27,400円で10年の延長保証がつけられるのも、リンナイのメリットになりそう。

価格に関しては、暖房付きタイプだと90万円を超えるが、こうした商品の価格は結構デタラメで、実際に業者に工事費込みで見積もりを取ってみないと分からない。ただ、当然ながら、トップシェアのリンナイに対抗できる価格にはすると思う。

ということで、リンナイのハイブリッド給湯・暖房システム、最近出た新モデルは悪くない気がする。

給湯器の更新の際は、候補として検討対象に入れたい。

ところで、一点だけリンナイに文句を。
リンナイも、「ECO ONE」のような商品ブランドを付けてください。
何かと説明するときに、「ハイブリッド給湯・暖房システム」では、長ったらしくて面倒。
本気で売る気があるのか?と商売センスを疑いたくなるな。

関連記事:
リンナイの「ECO ONE」について最新状況をググってみた:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ



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コメント 2

えびせん

古い記事ですが、大変興味深く
後半、リンナイとノーリツがごっちゃになってないですか?
by えびせん (2020-01-24 10:13) 

naniwa48

えびせん さん、ご指摘ありがとうございました。
早速訂正いたしました。
しかし、今まで何も反応がなかったという・・・
by naniwa48 (2020-01-25 08:03) 

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