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ハイパーループは本当に実現するのか? [乗り物]

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「ハイパーループ」がいよいよ実証試験段階へ:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

減圧されたチューブの中を、光速に近い速度で走る新しい交通機関「ハイパーループ」に関し、これまで実用化の状況について取り上げてきたが、最新の状況を見たら、

着想から5年、夢の交通機関「ハイパーループ」の現実とこれから|WIRED.jp

ハイパーループは実現可能か? その仕組みをリニアとの違いや課題などとともに解説 |ビジネス+IT

以前挙げた疑問のうち、解決したものもあれば、解決していないものもある。

まず、磁気浮上の車両側のエネルギー源については、車両側は「永久磁石」を利用する「インダクトラック方式」を採用することで、浮上に関するエネルギー源は不要にしたようだ。

ただし、この方式、日本のリニア新幹線の浮上方式に比べると、省エネである代わりに浮上距離が小さく、地震が起きたりした時の安全性は劣るらしく、日本では採用しなかったようだ。地震が多いカリフォルニア州などでは大丈夫なのだろうか。

サウジアラビアのハイパーループ、実現にまた一歩近づく | BUSINESS INSIDER JAPAN

サウジの砂漠で建設中の路線の電力共有については、チューブに沿って太陽光発電施設を建設し、それを蓄電して、減圧装置やリニアモーターに供給する計画みたいだ。
本当にそれで足りるのか、具体的な発電量などが明らかになっていないので、本当に実現可能なのかは分からない。

ハイパーループの実現は困難? 科学者たちが語る、これだけの危険性|WIRED.jp

一方で、ハイパーループで、まだ解決案さえ提示されていない技術課題がたくさんあることを指摘する人たちもいる。

一番不思議なのが、減圧されたトンネルの中の車両に、客はどうやって乗り降りするのかが、未だに誰からも明らかにされていないこと。
こんな基本的なことについても、未だに技術的に明確な回答がどこにもないということが、不思議で仕方ない。

世界初のハイパーループに足を踏み入れました | ギズモード・ジャパン

また、長距離のチューブの中を常に真空に近い状態に保てることを、まだ誰も実証していない。
これまで、建設されている試験線はすべて常圧で車両をリニアモーターで走らせるためのものであり、だれもその中を真空に保つ試験など、まだしたことがない。
この際、金属製のチューブが気温により伸縮してしまうのをどうやって解決するのか、技術的な手段をまだ誰も明らかにしていないようだ。

さらには、テロや事故発生時の安全性についても、具体的な検討をした形跡が見えない。
高速鉄道やリニア新幹線でも、直接車両に起きた事故を回避する手段はないが、車両が走っていない線路上で起きた事故は、いったん車両を止めれば、事故が拡大する危険性は避けられる。地震に対しても、地震の波が来る前に、車両を停止させるシステムも用意されている。

ところが、ハイパーループは、テロを起こされたり、チューブや車両に致命的な事故が起きれば、高速だけに、直ちに中の人間の生命に危険が及ぶ。
しかも、減圧されたチューブの中を車両は走っているから、緊急時に、中の人間が脱出する手段がない。
通常時に乗り降りする方法さえ明らかにされていないのだから、当然そんなことは、まだ考えもしていないはず。

なにより、ここまで挙げた課題を解決できたとして、本当に、ハイパーループは、イーロン・マスクの最初のもくろみ通り、レガシーの高速鉄道より、圧倒的に安く作れるのだろうか?
それを、誰も検証することなく、様々なプロジェクトに人がお金を出し、突っ走っていることに、誰も恐怖を感じないのだろうか。

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