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2023年10月10日10時10分の電波時計 [科学技術]

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先日、奥さんが突如、嬉しそうに「見て、見て」と言ってきた。

PXL_20231010_101042699.jpg

そこには、10月10日10時10分と表示された置き時計があった。
確かに、それは、1年に一度しかない、あまり出会えない珍しい瞬間なので、記念に、スマホで写真に収めた。

PXL_20231010_101038636.jpg

さて、そばにあった他の時計も確認すると、これも、

PXL_20231010_101049556.MV.jpg

これも、10月10日10時10分を指示していた。

我が家の時計のほとんどは、電波時計になっているので、これは当たり前だ。

しかし、それでも、電波時計という、昔からあるローテクを生かして生まれたハイテク機器のすばらしさを、改めて感じざるを得ない。

電波時計とは、定期的に、LW(長波)で発信されている標準電波(JJY)を受信して、時計を補正することにより、常に正確な時刻を刻める時計だ(海外でも同様の電波が受信できる)。

標準電波の出し方

JJYは、日本では2か所、福島県のおおたかどや山標準電波送信所(40kHz)、佐賀県/福岡県県境にある、はがね山標準電波送信所(60kHz)から、毎日24時間、発信されている。

1秒単位でAM変調されており、1秒で1ビットの情報を伝送できる(=1bps)ため、それを利用して、時刻補正に必要な情報を伝送している。

また、送出する電波の周波数偏差は、今は、東京都小金井市の情報通信研究機構本部の周波数標準器と比較して、1×10の12乗以内に抑えられているという。

JJYの周波数は、40/60kHzと極めて低いため、この2局だけで、日本全土をカバーでき、しかも、建物の中にも深く浸透するため、電波時計が家の中にあっても、大抵、問題なく動作するのだ。

標準電波自体は、極めてローテクなのだが、LWの浸透力を生かし、その上に、正確な周波数での送出と、時計の側でも、腕時計でもLWが受信可能な小型アンテナとか、補正後に正しい時刻を維持できるクオーツ時計が組み合わさって、これほど便利な時計システムが実現できている。

機器側で、標準電波を受信するのにほとんど電力を消費せずに済む点も、ソーラー発電の腕時計に電波受信機能を搭載する上で、大きなメリットとなっている。

こうした、便利で優れた時計システムに基づき、電波時計が日夜正常に動作していることは、もっと広く知られていいと思う。

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