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車の買い替えを考える(6) 予防安全性能について考える [乗り物]

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【JNCAP2020速報】最も安全な車種はなに?統合評価でより分かりやすく | くるくら

国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が1995年から実施している「自動車アセスメント(JNCAP)」で、2020年から、評価している予防安全性能の指標は次の通り。

・被害軽減ブレーキ(対車両)
・被害軽減ブレーキ(対歩行者)
・車線逸脱抑制
・後方視界情報
・高機能前照灯
・ペダル踏み間違い時加速抑制

被害軽減ブレーキ

衝突被害軽減制動制御装置 / 独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA(交通事故)

被害軽減ブレーキいついては、機能をもう少し詳しく説明すると、被害軽減ブレーキについては、試験車両を10~60km/h で走って試験対象に接近させ、警報及び被害軽減ブレーキの作動状況を確認する。

この試験で、細かくチェックする観点としては、

・どの程度の速度までなら、衝突せずに済むのか? 衝突するにしても、速度がどの程度まで低下して衝突するのか。

・昼間、夜間(街頭あり)、夜間(街頭なし)の3条件で、歩行者が検知可能か。

子どもや動物、細いポール、転がったボールなどが、検知できるかは、テスト項目となっていないが、逆に言えば、プラスアルファの要素として、メーカーや車種ごとの売り文句に書かれている。

技術的には、カメラ(単一または、ステレオ)、ミリ波レーダー、赤外線レーザーなどが、対象物の検知手段として用いられ、最近は、ミリ波レーダーとカメラを組み合わせたものが多いようだ。

車線逸脱抑制

これは、60km/h 及び70km/h で走行させたときに、車線を逸脱しそうな場合に、警告をしたり、それを抑制する動作をするかを確認する。
ただし、駐車車両を避けるためにセンターラインを越えるようなケースなど、ドライバーがハンドルやウィンカーを操作して意図的な車線変更を行う場合は、この装置は作動しない。

後方視界情報

バックビューモニターで、年少者の事故が発生しやすい範囲について、幼児の体格を考慮した視ポールを確認できるかを試験する。

高機能前照灯

夜間走行時に、前方の交通状況によって、前照灯の照射範囲を自動的に適切なものへ変更させる「自動防眩型前照灯(アダプティブハイビームシステム)」または「自動切替型前照灯(オートハイビーム)」を備えてているかをチェックする。

ペダル踏み間違い時加速抑制

アクセルを踏んでも、急発進を抑制する機能は、前方と後方の2種類の動作をチェックする。

「JNCAP」で試験されるのはここまでだが、近年、各社から、いろいろな予防安全機能が次々登場してきており、そうした機能も個別にチェックしてゆく必要があるだろう。

そのような機能で、気になった機能を挙げておこう。

・自車のふらつきを検知した場合、休憩を促すディスプレイ表示。
・歩行者事故低減ステアリング(路側帯で立ち止まっている歩行者との衝突回避のための支援を行う)
・ドライバーの異常を察知して、ドライバーを救命救護するドライバー異常時対応システム。
・標識をカメラで認識し、ディスプレイに表示。速度規制値を超えた場合などは、点滅表示て告知。進入禁止の見逃しも警告。
・先行車発進お知らせ機能
・360度ビューモニター、移動物検知機能付、車体シースルー表示
・交差点右折時の対向直進車、左右折時の対抗方向からくる横断歩行者検知機能
・パーキングサポートブレーキ(前後方静止物、側方静止物)
・ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付)
・障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知するとクルマの加速を抑制するプラスサポート
・ドライブレコーダー(前、後、360度)、衝撃録画停止機能
・カメラ式サイドミラー
・カメラ式ルームミラー
・駐車スペースから後退するとき、左右後方から接近する車両を検知し警告するリヤクロストラフィックアラート
・ドライバーモニタリングカメラによるドライバーの状況見守り
・車線変更時衝突抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・走行中の急ブレーキを、ブレーキランプの点灯+ハザードランプの高速自動点滅で知らせるエマージェンシーストップシグナル
・2台前を走る車両を検知し注意を喚起するインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)
・インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)
・インテリジェント オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知機能付)
・ステアリング連動ヘッドランプ
・リバース連動ドアミラー
・鏡面に付いた曇りや凍結を取り除くヒーテッドドアミラー
・ワイパーブレードの凍結を熱線で溶かすフロントワイパーデアイサー
・雨滴感知オートワイパー

こうして見てゆくと、「自動車アセスメント(JNCAP)」では、まだ評価項目に挙げられていない、様々な予防安全機能が、メーカーのアイデアで実装され始めていることが分かる。

ただ、正直、この分野では、トヨタ、日産、ホンダが一歩先んじているので、この3社の予防安全機能をチェックしていれば、ほぼ最先端の機能は漏れなく網羅できると思う(輸入車は買う気がないので、ここでは除外)。

あと、基本的な話として、運転席から外を見て、死角が小さく、見通しがいい設計になっている方が、予防安全性が高いため、そういう点もしっかりチェックすべきだろう。

アイサイト他「衝突被害軽減ブレーキ」などの安全装備対象の「ASV割引」で自動車保険は安くなる!【保険/車検のミニ知識】 | clicccar.com

もう一つ重要なのは、自動車保険で、こうした予防安全機能を装備した車に対し、保険料を安くする制度を設けている会社が増えていること。

前回取り上げた衝突安全性能については、現時点で、それが高いから保険料を割引する会社は皆無だ。

こうした保険会社の視点は、ある意味合理的なもので、彼らからすれば、保険料の支払いが明確に減る条件があれば、そうした条件の顧客を集めたいはずで、そのために、その条件に合致する顧客には、保険料を割引する価値があると判断する。

予防安全機能の装備で保険料を割引する、ということは、それで明らかに保険料に支払いが減っているという実績があるからだ。

衝突安全性能が低い軽自動車やリッターカーで、保険料が高くなるという制度がないのに、である。

このことは、現実の、重大事故を減らす目的に対し、前回問題として取り上げた衝突安全性能よりも、予防安全機能の充実の方が効果的に作用していることを示している。

なので、これからは、私が買う車は、できるだけ予防安全機能が充実した車を買いたいと思っている。

もちろん、衝突安全性能もチェックはするが、参考程度に。
それよりは、予防安全機能を重視したいと考えている。

そこでもう一つ重要になってくるのが、この予防安全機能って、車格によらず、基本的にモデルチェンジが新しい車種の方が、確実に改良されていること。

車を買う時に、モデルチェンジ前の旧モデルを、新古車などで安く買うという考え方もあるのだが、今の時代、旧モデルは、この予防安全機能がワンランク落ちるのが普通。
私の場合、それが物凄く気になるので、買うなら新車限定で考えているし、できれば、今後出る新モデルもしっかりチェックして、検討対象に加えてゆきたいと思う。


関連記事:
車の買い替えを考える(5) 衝突安全性能について:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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