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「フルモデルチェンジ直後の車は買うな!」は本当か? [乗り物]

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昔読んで、車選びの雑誌や本で、「フルモデルチェンジ直後の車は買うな!」というアドバイスを読んだことがある。

フルモデルチェンジというのは、車を一から作り直すに等しいため、どうしても発売直後は、製造上の不良や、設計上の不良が出やすいというのだ。

そうした不良が対策されたマイナーチェンジモデルを、フルモデルチェンジから1~2年後に買うのが安心できる、というのが、そうした本のアドバイスだった。

最近のYouTubeの車選びの動画を見ていて、未だにこうしたアドバイスを主張している動画も多い。

私は、最近の車については、この手のアドバイスに対して大きな疑問を抱いている。

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トヨタ シエンタ | トヨタ自動車WEBサイト

実際、私がフルモデルチェンジ直後に、初期ロットで購入した新型「シエンタ」について、その後、発生したリコールをすべて挙げてみると、少し違った状況が見えてくる。

新型シエンタのリコール情報など:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

新型シエンタの最新リコール情報:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

ディーラーで、ワックス洗車のついでに、リコール対策もしてもらえた:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

リコールの告知があり、対策が行われたのは、この3件だ。

しかも、個々のリコールの内容を見てゆくと、「シエンタ」固有の設計や製造に起因する不具合は一つもなく、すべて、「シエンタ」が共用するプラットフォームや、共通する制御ソフトウェア、他の車から流用した部品の不具合ばかり。

リコールの発表自体も、複数の車種に渡って、共通する不具合内容が発表されるのが、ごく普通のことになっている。

今の時代、車のプラットフォームの共用化、使用部品の共通化が進んでおり、リコールされるような問題も、大抵共用部分で起きて、複数車種に大規模に渡ることが少なくない。

そのことはメーカーとしても大きな問題ではあるだろうが、一方で、発生している問題自体は、新車かどうかはほとんど関係がない、とも言える。

もちろん、メーカーの共通プラットフォームを刷新した直後の新モデルは、確かに未知の重大な不具合を含んでいる危険性はあるから、避けた方がいいというのは分かるが、それはめったに起きない。

例えば、「シエンタ」の採用したTNGAプラットフォームは、2019年に発売された新型「ヤリス」のために開発されたものであり、その意味では、現行「シエンタ」のプラットフォームは十分枯れていると言える。

さらには、「シエンタ」は、多くの設計を、先に発売された「アクア」と共用しており、その意味でも、枯れた設計の部分が多い。

だからこそ、「シエンタ」のリコールは、独自の不具合はなく、他の車と共通の不具合ばかりなのだと思う。

つまり、現代のモジュール化された車づくりでは、不具合というのは、共用化したプラットフォームや、ソフトウェアや、部品の単位で起きることが多く、フルモデルチェンジ直後かどうかは、あまり関係ないのだ。

この状況を把握せず、未だに「フルモデルチェンジ直後の車は買うな!」という古臭い知識をひけらかす車系YouTuberの実に多いこと!

見ていて、呆れざるを得ないな。

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