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ガソリンの価格に頭打ち感 [エネルギー]

昨年末のOEPCの原油減産実施以降、ガソリンや灯油の値上がり傾向が続いていたのだが、

ガソリン価格推移グラフ 最近1年間のレギュラー価格 - e燃費

最近、街中を走っていて、ピークから数円ではあるが、ガソリンの価格が少し下がり始めていることに気付いた。
私がいつも入れているGSだと120円/L前後で安定していたが、最近、検索すると115円/Lの店も出てきている。

灯油も、1,260円/18L程度でしばらく安定していたが、1,206円という店も見つかる。

主要産油国の減産ゲームに飽き始めた市場 需要の減少が減産効果を打ち消しに

何故かと調べたら、そもそも今回のガソリンの値上がりは、OPECが昨年末に決めた原油の協調した減産のせいなのだが、原油生産量自体は、昨年の減産合意の上限目標を下回っており、減産自体はうまくいっているらしい。

ところが、原油市場の値上がりで米国のシェールオイルの生産活動が盛り返していることなどが、先物市場では実害以上に影響し、原油価格が、大幅な下げとなっており、それがガソリン価格にも影響しているようだ。

ただ、日本では、為替レートが、1ドル113円台と円安傾向で、そのせめぎあいでガソリン価格の下落を相殺していて、少し下がる程度にとどまっているようだ。

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電力会社の都市ガス小売り参入について [エネルギー]

2017年4月からの都市ガス小売り自由化のスタートに伴い、大手電力会社が都市ガスの小売りに参入するのは確実と見られているが、少々意外なものも含めて、いくつかのニュースが出ているな。

東電HD、都市ガスに参入へ…値下げ競争本格化 | 経済 | ニュース | So-net

まず、東京電力ホールディングス(HD)が、関東で、家庭向け都市ガス販売に参入するのが、2017年4月ではなく、後れて7月になるという。
なぜ、そこまで遅れるのかは謎だが、電力とのセットによる割安な価格で販売する見込みとのこと。
販売は、東電HDの子会社「東京電力エナジーパートナー」が担い、初年度の契約目標は4万件とのことだ。

東電は、火力発電の燃料として、東京ガスの2倍も輸入しているLNG(液化天然ガス)の一部を家庭向けガス事業に転用することで、小売りだけでなく、供給側にも参入し、コスト削減を図る。

東電、都市ガス製造へ 50億円投じ千葉に自前設備  :日本経済新聞

さらに、東京電力ホールディングス(HD)は、50億円程度を投じて千葉の姉崎火力発電所内に熱量調整(熱調)設備を新規に導入し、自前で都市ガスを一貫生産できる体制を整えるそうだ。
コスト面では、東京ガスより、東京電力の方が有利な立場にあるのは間違いないようで、どの程度の値下げをしてくるのか期待して待ちたい。

東京ガスとしては、家庭向けのガス会社への卸供給も強化すそうで、

東電系、日本瓦斯の都市ガスを独占供給  :日本経済新聞

早速、電力販売でも提携しているLPガス大手の日本瓦斯(ニチガス)にも、都市ガス事業で連携し、2017年4月以降はニチガスが販売する都市ガスを、東京電力エナジーパートナーが独占的に供給するらしい。

個人的には、何故、東京電力の都市ガス参入が7月まで遅れるのか? その理由が知りたいところ。
ニチガスには、4月から都市ガスを供給すると言っており、ガス自体が供給できない訳ではなさそうなのだが。

東京電力、都市ガス自由化でシェア1割獲得へ - スマートジャパン

ニチガスは、東電と合計で2019年度までに市場シェアの1割に相当する100万件の顧客獲得を目指す方針だそうで、「これまでの既存の料金より3~10%安い価格で提供していきたい」とのことで、期待だな。

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電力自由化とガス自由化は何が違うのか? [エネルギー]

ガス自由化とは?仕組みやメリットをわかりやすく解説|エネチェンジ

電力小売りの自由化が決まった時に、電力会社側から「それならガスの販売も自由化しろ!」と文句が出て、決まったガスの小売り自由化だが、電気とガスで対等な話に見えて、詳しく見るとだいぶ違うところがあるのが分かる。

・今回販売が自由化になるのは都市ガスで、LPガスは既に自由化されている
LP(プロパン)ガスが自由に会社を変えられないと思っている人は、自分が使用しているLPガス会社に洗脳されていると思っていい。ただし、個々の家にガスボンベを設置するのではなく、エリアでまとめてLPガスを供給している集中プロパン方式の家の場合は、簡単には一人だけ業者を変えることができないことがある。

・都市ガスの配給エリアは電力の配電エリアより大幅に狭い
既に地域の都市ガスを引いている家であれば、2017年4月以降、新たな都市ガス供給会社に移りたければ、費用負担なしで移ることができる。ただ、都市ガスの配給エリア自体が、地域電力の配電エリアに比べれば大幅に狭いため、このメリットを受けられる消費者は、電力に自由化に比べれば大幅に少ないことになる。

・LPガスを使用中のご家庭は、新たな都市ガス事業者に簡単に乗り換えられる訳ではない
現在、都市ガスのガス管が通っていないエリアの家は、LPガスを使用していると思うが、LPガスを使用している家が、新たな都市ガス事業者に変えたければ、まずは、既に埋設されている近隣の都市ガスのガス管から、自宅までのガスの配管を自己負担で引く必要がある。その費用は、家の前の道路に配管が通っていたとしても数十万円、配管まで遠ければ数百万円のオーダーで掛かり、その費用は決して安くはない。

・都市ガスのエリアでも自由化が遅れるエリアが出てきそう
大手電力会社は、すべての配電網が繋がっていて、送配電の分離が容易だったが、都市ガスに関しては、大手都市ガスであっても配管がエリア内を網羅されている訳ではなく、ガス導管はかなずしも一つに繋がっておらず、配電、給電の分離のようには、配ガス、給ガスの分離は簡単ではないらしい。

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この冬はガソリンと灯油は値上がり間違いなし [エネルギー]

「OPEC減産合意 どうなる原油価格」(時論公論) | 時論公論 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス

今年9月ごろ、OPECで減産が合意されたが、12月までに具体的な国別割り当てについて合意するとの話が、どうなるか待っている状態だったのだが、

OPEC・非加盟国、15年ぶり原油協調減産合意  :日本経済新聞

とうとう、12月10日のウィーンのOPEC本部で閣僚会合で、15年ぶりに協調減産で合意したそうだ。
しかも、今回の合意は、OPECだけでなく、ロシアなどの非加盟の主要産油国(アメリカは除く)も交えての合意ということで、非常に実効性が高い合意となった。

非加盟国全体で日量60万バレル弱を減産する方針で、OPECと合わせて世界生産の2%近くを削減するという。

2017年の波乱要因は想定外の「原油価格上昇」 | 市場観測 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

まだ合意した段階だが、早速この合意に先物市場は反応し、原油価格が高騰し始めており、確実に効果が出始めている。

レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2016年)(最新) - ガベージニュース

それにつれ、日本国内のガソリンや灯油の価格も急騰している。

我が家の周りでは、ガソリンは、一時105円ぐらいで落ちたのが、今は120円前後まで上がった。
灯油も、先月入れた時は、18Lで千円を切っていたのが、今は1,200円前後まで上がっている。

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ノーリツのハイブリッド給湯・暖房システムも悪くないかも [エネルギー]

ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE - リンナイ

ハイブリッド給湯・暖房システムというと、リンナイが一番最初に製品化し、その後も地道に改良が行われており、ハイブリッド給湯・暖房システム=リンナイの「ECO ONE」というイメージが定着している。
ハイブリッド給湯・暖房システムという一般名称より、リンナイの「ECO ONE」という商品名の方が通りがいいぐらいだ。

ノーリツも、リンナイに次いでハイブリッド給湯・暖房システムを発売したのだが、製品ラインナップも少なく、後継製品もその後なかなか発売されず、機能面、性能面でも「ECO ONE」に引き離された感じがあって、影が薄かった。

以前、リンナイの展示説明員に、ノーリツの製品と比較しての強みを聞いたときに言っていたのは、設置場所や湯量に応じた製品ラインナップが豊富であり、エネルギー効率でも勝っていることが強みとのこと。
また、ノーリツのハイブリッド給湯・暖房システムは、実は、エコキュートのヒートポンプやタンクを流用しているので、ハイブリッド給湯・暖房システム用には最適化できていない、といった弱点を指摘していた。

140L_1605_21_1609.jpg

リンナイ 20160420_1fr8.pdf

ところが、最近、情報を再確認したところ、2016年9月1日に、久々のハイブリッド給湯・暖房システムの新モデルを発売していたことが判明。内容を詳しく確認してみたところ、なかなかよさそうなのでご紹介したい。

戸建住宅用ハイブリッド給湯・暖房システム [貯湯タンク容量140L]|【ノーリツ】の給湯器・湯沸かし器

まず、最大の特徴として、給湯一次エネルギー効率が145%を達成しており、ECO ONE(100L貯湯タイプ)で125%を大きく上回った。

これは、貯湯ユニットのタンク容量が、従来の90Lから140Lに拡大したことも大きく効いているようだ。
要するに、熱効率のいいヒートポンプでお湯を沸かす量を増やすことで、ガスのエコジョーズ給湯器を使用する比率を下げれば、エネルギー効率は向上する。

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